2017年06月23日

八木山エリアの遊水池・砂防エリア 「どぶ公園/芦ノ口緑地」

☆☆☆


住民数がピークだった時代・・
八木山小・八木山中の遊び場のひとつだった
「通称・どぶ公園」

正式名称「芦ノ口緑地」



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ちょっと、今は草ボーボーとなっている・・
淋しい公園と化しています。

以前コメントで頂いておりましたが、
「アジサイ公園」に変貌を遂げるようで、
どぶ公園上段の「のり面」に、
約400本のアジサイが植えられているそうです。

市役所の助成金、町内会員からの寄贈を含めて、
平成25年11月に植えたそうです。

苗木がほとんどのようですが、
八木山中の協力も含め手入れをしたそう。

先日行ったのですが・・コメント頂いた方、
アジサイはまだ咲いていませんよね?
再度コメント頂ければ幸いです。

生協側・のり面に植えられています。



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「どぶ公園」

地下鉄エリア付近全域から「どぶ公園」にかけて、
住宅地の道路わきの排水溝・・
これも「どぶ」と言っていますが、
この「どぶ」の雨水・排水が、
一斉に集まるのが「どぶ公園」です。

本来は、「小川」であり「水路」なのですが、
汚れて異臭を放つようになると、
人は自然とその場所を「どぶ」と呼ぶようになりますね。

昔のどぶ公園は、確かに「異臭を放つ」場所でしたが、
現在は放っていません。
雨上がりの晴れの日は、多少臭いはあると思いますが、
昔と比べれば全くでしょう。

となると・・昔・・「どぶ川は、なにが混ざってましたか?」
と言いたくなるほどですが・・(^^;)

子供の頃、普通に野球やサッカーをして、
どぶに落ちたボールを素手で普通に触って、
すぐゲームスタートしたものです(^^;)

ロクに手も洗っていなかった気がします。
それでも、今の大人たちは元気に生きています。

変なバイキンが来ても、昔つくられた抗体が、
今の大人たちの体の中で、
ビシッとやっつけてくれてる気がしますね(^^;)



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どぶ公園・・芦ノ口緑地は、
「遊水池」の役割もあり「砂防ダム」の役割があります。

今も昔も、子供たちは、
「どぶがある公園」としか思わないでしょう(^^;)


昭和53年に指定されていますが、
「砂防指定地」となっているのが「芦ノ口緑地」であり、
上流から流れてくる土砂を止め、
下流に被害が出ないようにする「クッション」の役割をするのが、
この「どぶ公園」です。

今の時代・・現在の八木山を考えると、
さすがに「土砂が来る」ことは考えにくいので、
どちらかと言えば「遊水池」の役割の方があるでしょうか。

八木山の上流部から・・
つまりは地下鉄エリア界隈の「上流部」からは、
大雨が降った時に「大量の雨水」が下流へ流れます。

それは、立地から見ると「芦の口・鹿野・砂押」エリアに
向けて、八木山の雨水が流れていくことになります。

当然、雨水が流れ込みやすいのは「側溝」です。

この側溝からの雨水・・この地下鉄エリア付近からは
「芦ノ口緑地」に流れていく経路になっており、
さらにこの「芦ノ口緑地」から下流は
「金洗沢川」に名前が変化して、
下流部・砂押・鹿野エリアにある「木流堀」へ流れ着きます。



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どぶ公園からの排水・・「金洗沢川」です。

ご存じの通り、この先を流れていきますと、
芦口小学校の脇を通ります。

先日、仙台市が極秘にしていた「秘密の菅」を書きましたが、
この芦の口エリアに秘密の菅を設置していたという事は、
「オーバーフローしやすい場所だった」
ということであり、
「クレームが多かった地域」
とも言いかえることが出来ます。

そのために極秘裏に対策を打っていたのでしょう。

これは「秘密の菅」が作られる以前に、
八木山エリアが造成された時期、
下流へ向けての排水が増えていくと予想した役所は、
芦の口エリア立地が冠水しやすいかもしれないと、
判断が出来ていたと想像できます。

そこで造られたのが
「どぶ公園」という「遊水池対策」となるのでしょう。

遊水池とは、「洪水調整となる ため池」の役割で、
一気にドバっと下流に流れる前に、
どぶ公園で1度止めて、定量を流す方式です。


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つまり、公園の凹みとなっている部分に
「台所の流し場・お風呂」のように水を溜める訳です。

ですので、
このようにのり面に囲まれている立地になっています。



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そして、見覚えがあると思いますが、
この金網のテントみたくなっているところから、
一定量で下流に流していく訳です。

・台所の流し場にある排水入り口
・風呂釜の排水入り口
などをイメージすると、このどぶ公園の金網も、
分かりやすいかと思います。

この金網・かごになっている部分もかなり重要で、
「倒木」「大きな物体」が下流に流れて行かないよう
設置されている訳です。

台所の流し場も、同じ原理ですね。


どんなに上流からドカドカ水が流れてきても、
遊水池で1度水を溜めていくので、
下流に流れる時間を稼ぐことができ、
さらに排水される「間口の大きさ」が決まっているので、
一定以上は流れていきません。

という役割が、遊水池です。


とはいえ・・・
どぶ公園が遊水池として活用された事例は1度もありません(^^;)


これが機能するほどの大雨が降ったら・・・
それこそ「恐竜山」や色々な場所も消えてしまうほどの
すざまじい被害が出るという事だと思います。。。


ということもあり、この「どぶ公園」は、
大雨・洪水・台風があるような日は、
出来る限り近づかないようにしてください。

そういう役割の公園です。

ただ、晴れている日は安全ですので、
思い切り遊びに使ってください♪




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★★★
posted by 八木山取材班 at 05:06| 宮城 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 八木山放送局NET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

八木山エリア スーパー消滅

☆☆☆


この数年間、八木山には「地下鉄」が来て
八木山本町エリアに限っては大きな変化ができ、
都市計画道路「郡山折立線」「長町八木山線」
そして「ひより台大橋」の完成で、
その沿線における「風景」が変わったのは、ご存じの通りです。

そんな中・・

香澄町エリア「サンマリ」
八木山南エリア「Aコープ/サンマリ」
青山エリア「サンマリ」
緑ヶ丘エリア「グリーンショップ朝日屋」

閉店・撤退。

現在、
八木山本町エリア「みやぎ生協」
芦の口エリア「ヨークベニマル」

この2店のみになりました。



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Aコープ/サンマリ跡地



元Aコープだった立地は、空き地になりました。

1974年の開店ですので、
この場所が空き地のようになっているのを見るのは・・
それ以来になります。見方を変えれば・・
八木山南エリア宅地開発以来ということになります。



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昭和50年以降の住人であれば、
当時から軒を並べているお店や、無くなったお店・・
思い浮かべれば思い出は沢山あるでしょうか。

取材班、子供のころ両親とAコープによく来ていましたが、
そのころは大きなお店に見えたものでした。

それが大人になると・・他の大きなお店を見てきたから・・
ということもあると思いますが、
小さく見えたのは事実です。

冬の雪が降ると、子供の頃はもっと雪が積もっていた気がすると
思っていたものですが、
子供の頃は身長が低いわけですから、雪がたくさん積もったように
見えていたのと、同じようなものでしょうか。



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サンマリ青山店 跡地



一方で、青山エリア。

ここにも「サンマリ」さんがありました。

ある意味、八木山はサンマリさんで支えられてきた地域が
多くあったのは、無くなって痛感します。

この跡地は、
「グループホーム 長寿の郷 青山」となりました。
なぜかサンマリさんの看板が残ったままですが(^_^;)

今日と明日の2日間、内覧会があるようで、
開所は7月1日だそうです。



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この近辺も、一斉にスーパー・・というより
買い物する場所が消滅しました。

付近にツルハさん、ローソンさんはありますが、
夜に通ると、暗いエリアになってしまいました。


ひとまとめにすれば「時代の流れ」ということになりますが、
ネット社会、モータリゼーション、郊外スーパーの発展・・
50年後の未来は、ネット社会しか残っておらず、
学校に行くのも「家の中の・・ネットで勉強する」
ということになってしまうのかもしれませんね。



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長町八木山線。

この道が出来て、かなり便利になりました。
信号機が出来たことで「1車線」から「2車線」
で移動できる区間も増えました。

取材班も、三神峯ルートを多用していましたが、
この道が出来てから、ほとんど通らなくなりました。



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新道が出来ても・・
電柱・電線が多い風景は変わりませんね(^_^;)
「見栄えが・・」と思ってしまいます。

予算もありますし、しかたがない部分もありますが・・
「地面の下に埋める共同溝」にライフラインを入れることは、
簡単ではないのでしょう。

ただ地上に電柱などがあるメリットもありまして、
6年前のような震災が起きたとき、
電気・電話の復旧が早かったことは記憶に新しいでしょう。

断線したときの復旧時間は、地中にあるよりも早いという
メリットはあるようですが、ただ・・!
断線するなどのトラブルは、地中にある方が圧倒的に少ないのです。

となれば、やはり費用が何10倍にもなると言われる
「地下化工事のお金」が、最大の難点なのです。
場所によって、お金が変わるので場所によっては100倍もかかる
ポイントもあるでしょう。

変なところに税金からの予算を使うのであれば、
一極集中で、こういうところに使うのも手段のひとつだと思いますが、
現在の日本のシステムでは無理でしょうね(^_^;)



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久しぶりに見たでしょうか。

「定食の佐々久」さんの今です。
ペイントを塗り直して、定食屋の面影が消えましたね。

店主夫婦は、現在でも元気です♪


「長町八木山線」が出来て、
この佐々久さんの前の道路は「完全に住宅道路」と化し、
車の通行量が激減、道路で子供たちも遊べるほどだそうです。



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当サイトの原点。
取材が滞っていて記事が更新出来ない理由がここですが、
「いろいろな方に話を聞いて回る」ことが、
記事のベースになっています。

お店の取材をしても、お店には全く関係ない事も聞いています。
いわゆる、昭和の住宅地「地域の井戸端会議」と同じで、
各地域でいろいろな話を聞いてまとめ資料化し、
これが当サイトの財産となっています。
取材中、たまたまの方にも聞いているほどです。

芦の口のヨークさんの地域担当者の方が、
足を使って近所にローラーをかけ、
「どこで買い物をしているか」「徒歩かクルマか」など、
色々と情報を取っているアナログ方式は、
おそらく最大級の財産になっているはずです。

色々な地域に出店できるのは、この情報力もあるでしょう。


芦の口・青山・緑ヶ丘の方などは、
買い物は「長町エリア方向」になっていることが多いようで、
60代以上になると、
仙台市中心部へは「特定の用事・買い物」になっていることが
多い感じです。

今回のタイトルである「スーパー」については、
「みやぎ生協」は、やはり「安心・安全」の信頼度が抜群に高く、
これで生協さんを利用していることが多いです。

一方でヨークさんは、「買い物の楽しみ感覚」という
生協さんには無い意見が出ることが多いでしょうか。

ただ、それこそ高齢の方などは
「慣れた生協は、どこになにがあるか分かる」が、
「ヨークさんは、広くてどこにあるか分からないから」
という意見も、意外に多い部分もあります。

ですので、コロコロとレイアウトを変えてしまうと命取りに
なることも多く、
逆に言えば「開業時からのレイアウトが生命線」ということに
なってしまうのでしょう。



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地下鉄の意見を聞くと、やはり・・
「乗っているときはパーフェクト」ですが、
「乗り換え・地下鉄に乗ってから降りる」
という行動が大変・・という部分が、
バスやクルマという地上の乗り物と比べると、
厳しい意見が目立ちます。

特に高齢の方は、若者でも迷う「地下迷路」の部分が、
どうしても疲労感が倍増するようです。


それが結果的に、
乗り換えなどで地下鉄が苦痛になることから、
仙台市中心部から長町界隈へ行動範囲が変わる・・
という部分が、
特に「長町八木山線」の開通で、躊躇になっているようです。



☆☆☆

posted by 八木山取材班 at 02:15| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 八木山放送局NET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月21日

仙台市 夏至に梅雨入り 「八木山・カラーデザインマンホール」

☆☆☆


仙台市が梅雨入りしました。
日が一番長い日の梅雨入りです。

平年より9日遅かったようで、
昨年は6月13日でした。

このパターンで行くと、
梅雨明けは7月・・月末でしょうか。

「カラッ梅雨」になるか、
猛暑・夏日が続く「激アツの夏」になる可能性が
今年は秘めていますが、果たして・・。


さて、かなり激しい雨が降っている今日の仙台市。

こうなってくると「冠水」「土砂災害」などの被害も
警戒する必要もあります。

今年の春だったでしょうか。
仙台市議会で明るみに出ましたが、
仙台市が、大雨のときにマンホールなどから汚水があふれないよう、
未処理のままの汚水を「秘密の管」から川などに流していた・・
という記事が出来ました。

「緊急避難管」として30年近く前から極秘裏に工事が行われていて、
国交省にも内密にしていたと・・。

現在は色々整備されていて「きれいな街」になっている
全国各地の地域ですが、一昔前までは、そーでもなかったですね。

現在は、仙台市中心部を除いて「雨水管」と「下水管」が
分けられている「分流式」が主軸になっていますが、

仙台市で分流式の処理が始まったのは1979年のことで、
その頃から大雨のたび、マンホールからなにやら吹き出す・・
トイレから出た汚物まじりの水がオーバーフローすることが
相次いだ時代がありました。

これは現在も、特定地域にはあるはずです。

その時に、下水道の現場担当者は苦肉の策をとって、
マンホールから近くの雨水管までの「緊急管」をつくり、
地上にあふれるのを抑える「緊急管を、市民に秘密にしていた」
という事でした。

雨で薄まりますが、オーバーフローすると、
マンホールで溢れないようにして、汚水を川に流す緊急管です。

この「秘密の管」は仙台市内で、現時点で104箇所存在し、
八木山では「芦口小学校の下を通る、金洗沢川」になります。



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他には向山エリア・ピックボーイから鹿落坂付近に
7カ所ほど存在しているようで、
太白区で多いのは、大野田付近・富沢・向山・砂押/泉崎付近
に集中しているようです。

平らになる立地があるために、
流れにくいポイントがあるのでしょう。


こういう秘密の管というのは、仙台市だけではないだろうな・・
というのが想像できてしまいますね。

マンホールから溢れて、臭いなども含めたクレームが
相次いだ時代がありましたし、
冠水しやすい地域は、この秘密の管に関係なく、
色々なリスクがあるのは覚えておいた方がよいでしょうか。



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芦の口エリア 砂防地域




さて、ここでタイトルですが、
ゴールデンウイークの前から設置されたもので、
お気づきの方もいるでしょうか。

八木山エリア・地下鉄エリア付近に
「ご当地マンホール」全9種類が設置されています。


【写真 取材班K】


東西線.jpg

シジュウカラガン.jpg



ちょっと汚れやすいのがネックではありますが、
「八木山ご当地マンホール」
ご覧になった方、いらっしゃいますか(^_^)

地下鉄界隈に多く設置されていますが、
9種類ありますので、探してみて下さい♪

ここでは場所を書きません♪



東1出入口前(東西線)-20170428.jpg

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ちょっと面白いのは「恐竜山」でしょうか(^_^)

八木山以外の方からすると、「なんのこっちゃ」ですし、
Googleマップなどにさえ載っていない名前です。

昔、恐竜山は立派な「子供の遊び場」であり、
くじら山とも呼ばれた時代もありましたが、
八木山小学校の夕方に鳴り響く「愛の鐘」は、
「時間を忘れて山で遊ぶ子供たちに、帰る時間を知らせるため」
というきっかけがありました。

立派な「遊び場」だった事から名前が付いた「恐竜山」であり、
人があまり立ち入らない山なら、名前も付いていないでしょう。

誰がつけた名前なのかは、未だ不明のままですが、
予想ですが、当時の八木山小の子供たちだったのでしょう。

それがいつのにか「八木山の通り名」となったほど・・
恐竜山を知らなければ「にわか八木山人」・・
マンホールのデザインになるほど有名な山になりました。



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☆☆☆





posted by 八木山取材班 at 18:41| 宮城 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 八木山放送局NET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

八木山ストーリー

★★★


ご無沙汰しております。

数年前からになりますが、
5月以降から月数回しか更新できない状態です。
当サイト開設時と違い、
八木山の中で仕事をしていないため、
情報取得も取材も思うようにいきません。

見る方がいなくなっても、
当サイトが継続していることがすべてと思っておりますので、
月1回のペースでもご覧いただければ幸いです。



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さて、前回の更新がゴールデンウィークでした。

最近では、
写真のように八木山橋ルートが大きく渋滞するのは、
1年に数回でしょうか。

昭和の時代・・
「八木山の住人数がピーク」だった頃。
その時代の「土日祝日の夕方は、毎週のように渋滞する」
という時代がありました。

「八木山橋から渋滞したら、動物公園まで15分〜20分待ち」
という「人間の感覚時計」も、
40代以降の八木山住人は持ち合わせているでしょうか。

昭和の時代、現在のように「家族で遊ぶ場所・買い物する場所」
が多いわけではありませんでした。
特に「買い物は仙台市中心部に集中」していたこと、
「マイカーは家庭に1台」という時代で、
通勤に車を使うお父さんの、家族サービスのマイカー利用は、
「週末の休みに集中しやすい」こと、
そして何より「八木山の人口がピークにあったこと」等が理由で、
八木山付近の渋滞は、あちこちで存在していました。

人が多い地域に、渋滞はつきものなのです。



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昭和の時代、八木山に地下鉄が出来ていれば、
現在とは比べ物にならない乗客者数になっていたでしょう。

バブル期に開業した南北線と、現在の東西線が
「逆の時期の開業」だったならば・・と妄想すると、
今とは違う仙台市の街づくりが空想できて面白いかもしれません。


そのバブル期前からの八木山エリアの交通網は、路線バスです。


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「定時には来ない・・5分は遅れる」
というお約束もある八木山の路線バス。

昭和の時代は「エアコンが無い」「黒煙吐きまくり」
という状態で向山高校の坂を登る路線バス。
満員ギュウギュウの場合、バスのマニュアルギアは、
「2速で登れる」はずが、「1速」まで落とす・・
という必死さで登っていました。

エアコンが付く時代になっても、パワーが落ちるので、
向山の坂はエアコンを切る・・という風物詩もありました。



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昭和の時代・・人口が多いという事は「商売が成立する」
ということでもあり、
「様々なお店が軒を並べる」という風景が広がります。

地下鉄南北線の終点「富沢エリア」は、
県内有数の「人口増加エリア」ということもあり、
ヨークベニマル仙台富沢西店などのオープンを控えた
「富沢ウエストタウン」の開発が進んでいます。

とはいえ「田んぼだった平らなエリアを開拓」、
つまり「開拓しやすいエリア」になっていることもあり、
完成してみると「全国どこにでもある発展した街の景色」
になることは間違いないでしょうか。

TSUTAYA、本屋さんなども出来るようですね。
今年の年末あたりに完成予定です。



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八木山エリアも、一時期はTSUTAYAさんがありましたね。

動物公園前「サンチェーン」から始まり、
記念すべき初のレンタルCDビデオ店「Mrチャップリン」。
以降「トキメキ」になり、香澄町エリアでTSUTAYA
になりました。
今考えれば、駐車場も無い場所に、
よくレンタル屋を出店したなと思うところですが(^^;)

上記写真は、今は存在していませんが、
その後に出来たバイク屋さんの頃のものです。

松が丘エリアにも「ランボー」というレンタルビデオ屋さんも
あったでしょうか。



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車社会が本格化した昭和の八木山では、
現在の「コンビニ並み」に存在した代表例が
「ガソリンスタンド」でした。

「エッソ 2店舗/長町越路・八木山香澄町」
「昭和シェル/八木山本町」
「エネオス・旧JOMO/八木山本町」
「日石/八木山南」
「出光/西の平」

今後、現在より増えることは無い施設の
代表店ジャンルでしょうか。



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香澄町エリアを代表として、
カラオケ店などもあり、現在とは違う飲み屋さん、
スーパーなどが軒を連ねた時代。

30年前に存在していたお店は、数は少ないです。

こればかりは、個人経営である店主の都合もありますし、
30年以上同じ場所で続ける「むずかしさ」もあるのは、
八木山に限らず、全国で言えることでしょうか。


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以前掲載させて頂きましたが、
「写真アルバム 仙台市の昭和」にある
「昭和32年の八木山交番から向山高校の方向」
はこんな感じであり、
こういう場所から現在の風景があるわけです。


人それぞれの目線があり、
この時代の方々でも「発展は望んでいない」
という方は、多くいたはずです。
「鳥や動物が多くいた自然を残せ」と。

上記に書いた「富沢エリアの区画整理事業」についても、
田んぼがある風景を残してもらいたい・・
静かな地域のまま残してほしかったという方もいるはずです。

人の感情が入り乱れる「欲」は、
今も昔も変わりません。


全日本・全世界で放映されてしまった
八木山動物公園から逃走した「チンパンジー脱走劇」
がありましたが、
ある意味では「チンパンジーのチャチャの欲」でしょうか(^^;)

あの時の人々の反応も様々で、
「しっかり管理しろよ」という方々もいましたが、
「小さい檻の中にいるから、動物も逃げたいよねー」
という考えの方もいましたし、
「八木山に住んでるとおもしろい(笑)」
という方々もいました。

取材班的に一番しっくり来たのは、
「動物公園のある地域に自ら住んでいるから、
 リスクは承知の上だ」
だったでしょうか。

八木山動物公園が、住宅地よりも先に出来ている訳で、
その後に住宅地が出来て「後発の住人」なのですから、
動物に襲われたくなかったら、八木山に住まない事・・
これが正解のような気がします。


全国各地で騒ぎになっている「クマさん出没」もそうですね。

林道に入ってクマに襲われたら「自己責任」でしょうし、
こればかりはクマさんが悪いわけではないと思うのです。

八木山はクマやカモシカなどが出るリスクはありますし、
若い方、クマが怖いなら引っ越してこない方が良いでしょう。

最近少なくなっている「地震」も、
長町利府断層帯があると分かっていながら断層上に家を建て、
もし明日・・断層帯を震源にして大きな被害が出たとして、
ほかの地域よりも、断層上で大きく揺れて被害が出たら、
これも自己責任でしょうか。


取材班の友人が最近八木山に越してきましたが、
理由を聞くと「水没したくないから」という理由でした。

水辺に近いところ、平らな場所は水没リスクがある。
だから八木山を選んだのだそうです。

生活に不便じゃないの?と聞きましたが、
水没しない地域であるから、これ以上は特に求めない
そんな考え方もある・・人それぞれの思いです。




★★★
posted by 八木山取材班 at 06:09| 宮城 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 八木山放送局NET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする