八木山動物公園前交差点
「スクランブル交差点」。
車中心の道路状況で、歩行者はあらゆる方向へ、自由に横断する
ことができる交差点です。
歩行者のみが横断できる特徴があり、
発祥はアメリカです。
現在、仙台市では、定禅寺通り交差点で見ることが出来ます。
このスクランブル交差点は、
交通量の多い場所では、渋滞を誘発しやすいという弱点があります。
そして、仙台ではもちろん初めて、東北でも初という
スクランブル交差点の場所は、どこだと思いますか?
実は、「八木山動物公園前・交差点」なんです。
今は、その姿はありません。
昭和46年7月10日 午後1時から実施スタート しました。
仙台市は、当時の駅前や東一番丁通り交差点で行えるか調整していた
ようですが、この動物公園前に決定したようです。
どちらかといえば「実験的」の舞台として調査したいという
意味合いが強かったのでしょう。
これは「土日に限り」スクランブルにしていたそうです。
当時は、現在の白線がある「線路のような白線の横断歩道」が、
道路一面、白線に囲まれていました。
現在の三角形になっている横断歩道の、
何もない三角の中央部分も、白線になっていたわけです。
当時の写真資料も手元にありまして、アップしたいのですが、
著作権の権利者が、こちらで把握できないので、
残念ながらアップできませんm(_ _)m
現在の動物公園前は、三角形の通常の横断歩道になっていますが、
当時は、「斜めに自由に渡れた」んですね。
何年で廃止されたのか、そこまでは調べられませんでしたが、
ベニーランド前にレストランがあった時期までは、
スクランブル交差点になっていたような記憶があります。
しかし、すごいですね。
八木山動物公園前にあったスクランブル交差点が、
「東北初」という偉業を持っていたんですね。
ただ、まともに毎日スクランブルにしていると、
今でも通勤時間帯はものすごい混雑するのに、
毎日スクランブルにしていると、大変なことになります。
当時は、土日祝限定だったと考えれば、納得が出来ますね。
昭和51年付近は、あまりに動物公園前の通勤ラッシュがひどいので、
朝の7時から9時まで、仙台市が「交通規制」を敷いた時期も
ありました。
西多賀・鈎取方面から、あまりに八木山を抜けるマイカーが増えた
ので、松が丘から動物公園に抜ける「松が丘1号線」と、
「青葉城趾ルート」が、7時〜9時まで、バスを除いて
通勤車両の通行禁止としたんです。
よほどだったんでしょう。
この時期は、向山ルートを使用するしかなかったんですね。
スクランブル交差点の出来た昭和46年と言えば、
八木山小学校や町内会が発足した年です。
この動物公園の向かい側は、「八木山本町地区」になりますが、
「ヤギヤマ・ホンチョウ」と普通に呼んでいますが、
昭和40年代くらいまでは、「ヤギヤマ・モトマチ」と呼んで
いた地区です。
「ヤギヤマ・ホンチョウ」と呼び始めたくらいから、
この界隈は、ガラッと変わったんですね。
★★★