2010年05月20日

八木山橋 と 竜の口渓谷

★★★




IMG_0897.jpg

八木山橋 撮影:株式会社東北記録映画社




今の八木山橋が完成したのは、昭和40年4月のことです。


以前は「吊り橋」で、ゆらゆら揺れる橋でした。



当時の写真は、当社のホームページに掲載しています。



条件付きで一部クルマが通行できた時期もありますが、

昭和30年代は、橋の老朽化が原因でクルマは通行できませんでした。



現在の八木山橋は、

高さ70メートル/長さ117メートル/幅8.6メートルです。



現在の八木山橋は、昭和37年から3年をかけ、

約1億5000万で建設。

足場を設けないデビダーク方式という、

日本で2番目、当時の最新技術で建設しました。



耐震構造はしっかりしており、伸縮する継ぎ手で揺れを受け止めて、

コンクリート橋に亀裂が入りにくいようにしています。




八木山橋の下には、竜の口渓谷があります。



この渓谷は、植物や貝の化石が多く、

小学校の行事でも使われている場所です。



この付近の層は、

下から「竜の口層」「向山層」「大年寺層」「青葉山層」と

なっており、化石は、一番下の「竜の口層」から多く出ます。



この「竜の口層」は、約550万年前は海でした。


その時期から海が次第に陸地に進入し、

「竜の口海」に推積して出来た海域の地層が「竜の口層」です。


「竜の口海」は、仙台平野・石巻、北上川上流を上り、

岩手県の花巻まで広がっていました。


しばらくすると海が引き、平野になりましたが、

付近で火山の噴火が起きてしまい、大森林を火山灰が飲み込みます。



この火山灰で出来たのが、広瀬川ぎょう灰岩部層と呼ばれる

「向山層」です。



「竜の口層」と「向山層」の境目は、

博物館付近の追廻住宅、テニスコート付近にある橋の高さという

ことだそうです。



この「竜の口渓谷」が出来たのは、1万5000年前。


竜の口沢と、広瀬川の洪水の濁流によって出来た

「滝」で造られました。
 

滝壺が連続したような深い連続した

谷になっているのは、このためです。



現在もその滝は、小さいですけど残っています。


1万5000年前よりも、後退していますが、

八木山橋から3キロ上流部にあります。


この滝で、渓谷が出来たわけです。





八木山橋完成当時は、現在のような橋の形になっておらず、

昔の吊り橋の時代から「自殺者」が絶えなかったと聞きます。



ありがたくない名所の名前になっているところもありますが、

昭和46年に金網を追加したり、ガードの形を変えたりと、

いろいろ手を打っています。



自然の神秘と融合して出来た「竜の口渓谷」。


日本の中でも、大都市の中で美しい渓谷を見ることが出来る場所は、

そうありません。



本来、完全の「観光地」となって良い場所です。

写真の通り、紅葉時期には美しい風景が広がります。



よく、「なぜ橋のところにバス停があるの?」という

掲示を見ますが、「観光地」として存在したい場所なんです。



県北の「鳴子峡」などもそうですよね。


紅葉の時期などはたいへん混雑する場所です。



そうなってもいい場所、大都市で日本一近い?大渓谷が、

この「八木山橋」「竜の口渓谷」なんです。





★★★




posted by 八木山取材班 at 22:00| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 八木山放送局NET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/150532536
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック