地震・雷・火事・親父。
親父以外は、出来れば無くていい。
起きて欲しくありませんね。
しかし、人間というものは、少なからずミスをしてしまうものです。
人じゃなくても、自然に発生してしまうものも含めて、起きてしまうもの。
代表的なもので、「火事」です。
八木山エリアに存在する「消防署」、どこにあるかご存知ですか?
正確には「消防署」ではなく「出張所」という名称です。
仙台市の「仙台市消防局」が本体。
太白区の全エリアを統括するのが、山田エリアにある「太白消防署」です。
その太白消防署の「出張所」として、
八木山・長町・中田・茂庭・秋保の5箇所に設置されています。
そして、私たちの住む八木山エリアを管轄している「出張所」が、
青山エリア、正確には「大塒町」にあります。
昭和48年11月に設置された、
「仙台市太白消防署 八木山出張所」 です。
「仙台市太白消防署 八木山出張所」
〔設置〕
昭和48年11月
〔配置消防車〕
水槽付きポンプ車 ※八木山1号車
普通ポンプ車 ※八木山2号車
広報車 ※八木山広報1号車
〔職員数〕
所長以下13名
〔管轄区域〕
八木山南エリアを除く八木山全域/向山エリア/緑ヶ丘エリア
宮城県仙台市太白区大塒町11-20
電話/ファックス兼用 022−229−4639
仙台市消防局/太白消防署/八木山出張所の各機関より、
取材許可を頂きました。
右のリンクに追加させていただきます。
ご協力、誠にありがとうございました。
今回の取材にあたり、「八木山出張所」の所長様より、
直々にご説明頂きました。
つきましては、本日の記事1回で、
消防/防災としての「広報」が、収拾付かないことが分かりましたので、
3回に分けて特集したいと思います。
本日の1回目は「太白消防署八木山出張所について」
2回目は「地元消防団 仙台市太白消防団八木山分団について」
3回目は、子供が嬉しい?「八木山出張所 消防自動車の紹介」
の予定で進行したいと思います。
さて、「八木山出張所」のお話です。
管轄は、八木山南エリアを除く、
八木山全域/向山エリア/緑ヶ丘エリア となっていまして、
向山は鹿落坂付近まで、旧286号線付近の大年寺山・茂ヶ崎付近が
入っています。
八木山南、芦の口、金剛沢、西の平付近は山田エリアの
「太白消防署」が管轄するようです。
とはいえ、管轄が違うと「火消し」しないのかというと、
実際は違うのだそうです。
消防の「第1出場」という「基本出場」があり、
さらに仙台市消防本部判断、現場最高指揮者等から、
「増強」の要請が出る「第2出場」、
さらにその上の、「第3出場」「第4出場」「特命」などが
あるそうですが、
出場に関しては「管轄は関係ない」という事です。
火元などの「災害場所」に近い、
もしくは早いと判断される消防署や出張所が、
ビシッと出場することになっているそうです。
ですので、八木山南が管轄外? と思っても、
「出場では関係ない」と思って下さいね。
最近では、昨年の年末、12月22〜23日にかけて降った
大雨がありました。
仙台市では、12月としては観測史上最大の123.5ミリを
記録した大雨です。
この時、八木山の被害はありませんでしたが、
下のエリアでは、冠水被害が続出しましたので、
「八木山出張所」では、他エリアに行っていたそうです。
ここでお分かりの通り、
八木山以外の場所の災害関連でも出場している「八木山主張所」ですが、
消防署は、上記の大雨の災害時でも出場している事から、
「火事」だけで出場するのではありません。
「災害等」もです。
子供の頃は、火事だけと思っていた方も多いでしょう。
もちろん「救急車」も、消防署の管理下です。
119番の緊急電話は、「消防と救急車」なのはご存知ですよね?
さらに最近では、 自動体外式除細動器/AEDの設置がありますが、
患者の受電内容によっては、
「AEDを積んでいる消防車」が、救急車より先に現場に来るという
ことも珍しくないようです。
それは、「救急車の数より、消防車の数のほうが多いから」という
場合も含めて、
「場所によって消防車のほうが早い・近いと判断した場合、
緊急を要する時には、命を最優先」です。
さらに、事故などがあった時に「救急車と消防車が一緒に来た」
という場面を見ることがあるかもしれません。
「消防車が来て驚いた。」と思った方も、
いるのではと思います。
驚いたということは、消防車は「火事・災害」以外には
活躍しないものだと思っていたということでしょう。。
この同時に来ることを「PA連携」というそうです。
ポンプ車(Pumper)と、救急車(Ambulance)が、
同時に出動することで、双方の頭文字から「PA」です。
心肺機能が停止した患者さんに対してなど、
多くの救急器材を必要とする救命処置を行う場合や、
長い階段や道路など、狭いために傷病者の搬送が難しい場合、
「救急隊員のみでは対応が困難な事態だった場合」、
救急車に加えて、ポンプ車などの消防車を同時に出場させて、
「救急隊と消防隊とが連携した救急活動を行う」というものです。
これも「命・最優先」です。
残念ながら、八木山出張所には「救急車」は配備されていません。
ポンプ車が2台です。
内1台「八木山1号」は、年度いっぱいで廃車となるのだそうで、
年度明けは新しい「1号」が来るそうです。
八木山1号車
八木山2号車
ポンプ車については、3回目で・・。
八木山エリアでは、過去に何度か大きめの火事がありました。
不注意も含めた人為的なものがほとんどだと思いますが、
「火事」の場合ですと、
保険に入っていたとしても、「すべて失う」ものです。
一番ダメージがあるのは「人の心の中」でしょう。
「形のある思い出を失う」わけです。
しかし、それ以前に「人の命」です。
「人の命より重いものは無い」というように、
生きてこそです。
その「命」の人命救助・災害・防災等をして頂けるのが、
八木山の財産「人の命」を助けてくれる組織が、
「太白消防署 八木山出張所」です。
24時間体制。
朝8時30分から、翌朝8時30分まで、
隔日交代勤務で、八木山エリアを見守り続けて頂いています。
「火の用心マッチ一本 火事の元」
と言ったものですが、八木山エリアは「山」です。
日本で発生する山火事の約7割が、12月から4月にかけて集中していて、
この時期は空気が乾燥し、森の中に積もった落ち葉が燃えやすい状態に
なっていることに加え、風が強いという気象条件が重なっているので、
小さな火でも燃え広がりやすくなっています。
皆さんの住む「八木山」、みんなで守りましょう。
なお、住宅用火災警報器も義務付けですので、お忘れなく★
最後にひとつ、取材班は「素朴な疑問」について、
所長様にお伺いしてしまいました。
消防署関連は、人生のうちで初めて入らせて頂きましたが、
もはや小学校時代の「社会科見学」の状態です。
1点、イメージと異なっていた部分がありました。
「出場!」となった時に、
『2階から、「すべり棒」を使って、スルーッと降りる』
というイメージが消防署にあったのですが、
そのパイプが、「八木山出張所」には見当たらなかったのです。
そうしましたら、
「仙台市内で2箇所」しか残っていないそうです。。
便利なんですけどねぇと、所長様は仰られていましたが、
取材班のイメージは、古かったのでしょう・・・。
滑り降りる時の摩擦でやけどしたり、
足をくじいたりして危険が伴うこともあるようで、
実際に階段の方が速いというパターンもあるようですね。
青山エリアに「八木山出張所」があること、
結構知られていないようです。
ココにあります!
ちょっと分かりにくいのが難点ですが、
ローソン大塒町店の近くです!
今回は、「仙台太白消防署 八木山出張所」編より、
第1回目をお送りしました。
次回は「地元消防団」について記事にいたします。
★★★