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シリーズ第3弾最終「太白消防署 八木山出張所」
に配備されている「消防自動車」です。
配備されている「ポンプ車」が2台、
「広報車」が1台、合計3台あります。
水槽付きポンプ車「八木山1号」、
普通ポンプ車「八木山2号」、
広報車として「八木山広報1号」があります。
まず、ポンプ車という消防自動車は、
消火活動の際に、「消火栓」や「防火水槽」などに吸管を入れて、
「ポンプで水を吸い上げて」、ホースから放水することが基本となる
消防車です。
ポンプで吸い上げるので「ポンプ車」です。
これが「八木山1号」です。
赤色灯の所に「八P1」と書かれていますが、
八木山の「八」、ポンプ車の「P」、1号車の「1」ですね。
この1号車は、間もなく現役引退してしまいます。
この時期に取材したのは、何かの縁でしょうか・・。
平成6年より配備されているベテラン消防車です。
「水槽付きポンプ車」というこのタイプは、
タンク内に1500リットル/1.5トンの「水槽を装備した」型で、
消火栓などに繋がなくとも、
到着後すぐに放水できるタイプの消防車です。
ただ、連続して水槽内だけの水で放水する場合は、
5分も経たずにカラになってしまうそうです。
このように、水を積んでいるポンプ車もありますが、
通常は「消火栓」や「川の水」などから、ポンプで水を吸い上げて
消火します。
後記しますが、新しい2号車の形と違い、
「これが消防車の形だね」という、
子供が消防車のお絵かきする時には、この形にするのではという
感じですね。
後部についているホースで、消火栓等に連結します。
「ハシゴ」が上に積んでありますが、
災害等の場合に、家の2階などに外から登ったりするための、
取り外して使うハシゴです。
基本、消火栓などに繋いで消火するのが「基本形」です。
道路のいたる場所に「消火栓標識」があると思います。
表示板に矢印が示されていて、「ここだよ」と方向が示されて
います。
オレンジに縁取りされている場所も多いですね。
ここに、ポンプ車のホースを繋ぎます。
このような消火栓などの設備で、
「火災の際に、水を出して消火する」訳ですので、
ポンプ車にとって、どれだけ消火栓は重要か、
お分かりになりましたか?
ここで「比較的、積雪が多い八木山エリアの住民へのお願い」です。
住民が助け合い・心遣いで行う雪かきの際に、
「消火栓」を雪で被せないような心遣い、ぜひお願い致します。
ここに消防ポンプのホースを繋ぐ訳です。
消火の際に、消火栓が雪、放置して凍った雪が上に乗っていると、
かなりのロスが発生してしまいます。
雪が多い山岳部などですと、ポールのような形状の「地上式消火栓」も
あるのですが、八木山エリアの大半は「写真のような地下式」です。
雪かきの際には、消火栓を見えるように作業して頂くよう、
お願い致します。
当然お分かりかと思いますが、
消火栓の5メートル範囲は「駐車禁止」ですので、
こういう「消火・防災のルール」も宜しくお願いします。
そして、「八木山2号」です。
ちょっと新しい感じがしますね。
これが「普通ポンプ車」の2号車です。
1号車の1.5トンの水槽は装備していません。
オールシャッターのポンプ車が主流になってきているようですね。
運転席前輪に「三角止め/車止め」がついていますが、
工事現場や大型バスなどでもよく見ます。
通常は「運転席側の駆動輪」に取り付けます。
つまりバスや消防車の2輪駆動は「後輪駆動」なので、
後ろに付けるのが普通なのですが、
消防署内に待機している時、
「消防車は、前輪」に付けるのが基本だそうです。
それは、出場の際に1秒でも早く現場に行くため、
そして「外す見落とし」がないように、
「運転席側」「助手席側」の「前輪に装着」する
というものだそうです。
ちなみに、八木山1号は「2輪駆動」、2号は「4輪駆動」
だそうです。
引退する1号車、来月にも新しい「消防ポンプ車 1号」が
配備されますが、同じ「水槽付きポンプ車」だそうで、
同じく「2輪駆動」です。
普通のクルマもそうですが、
2輪駆動の方が小回りが効くんですね。
八木山のように、住宅密集するエリアでは、
小回りが効く方が都合が良いことも多いでしょう。
雪が降った際、
威力を発揮する4輪駆動のポンプ車が、八木山2号車です。
ポンプ車の上部に「可搬式投光機」がついていますが、
もちろん、夜間現場における照明を確保するためです。
夜間では、照明は不可欠なモノです。
すべての消防車には、発動発電機が装備されていて、
小型のエンジンで電気を起こす機械が付いています。
ゴツゴツしていないデザインですね。
子供が絵を描こうとするなら簡単でしょうけど、
シャッターで隠れていると、
赤くなかったら消防車に見えない感じもするデザインですね。
それと、「何か描きたい」感じがします(^_^;)
赤いだけのスペースが、勿体ない気がしますね。
これが広報としての「広報1号」です。
広報車と言えど、三角止めは「前」ですね。
ちなみに、八木山の道路はもちろんなんですが、
至る所に走っている「道路の道幅」というのは、
「消防車を基準に決められている」んですね。
一般に道路幅の基準は4メートル以上と決められていますが、
「建築基準法」の規定です。
しかしこの基準は、消防車を基準に作られたモノなんです。
消防車の幅が4メートルではなく、
現場で消火栓などに繋ぐために消防車が路上に停止、
消防活動をするときに、
「片側1メートルのスペースが必要」という理由なんです。
雪国は基準6メートルとなっていて、
冬の時期に雪かきをして「雪が道ばたに溜まるため」の
ものなんです。
集合住宅での「建造物の高さ」は、
道路傾斜制限によって隣接する道路幅で決められていて、
これも「はしご車が活動できる道路幅」によるものです。
建築基準法などの基準となっているのは、
消防の消火活動、
取り分け「消防車」が基準となっているんですね(^^)/
ですから、違法に路上駐車など、
いくら広い道だからといって、
「迅速な消火活動の敵」だということも、お忘れなく!
「八木山出張所」では、この3台で八木山エリアの地域防災で活躍してくれる
働くクルマの「消防自動車」です。
地域としては、あることで安心、
出来れば火事などで現場に出場してもらわずに、ずっとガレージに
いてもらたいね というような地域防災の安全で願いたいのが、
消防車の気がしますね。
ガレージに消防車がいないと、
「何かあったのか?」 と不安になる時もあるのではないでしょうか。
消防署の職員の方はもちろんのことと思いますが、
取材をしていた短時間だけで、
「ポンプ車を愛おしく思ってしまった」取材班でした。
特に、現役引退する1号車は、
20年弱の間、ずっとこの場所にいましたので、
そう考えるとせつない感じさえしました。
現場で活躍するのが仕事の消防自動車ですが、
広報以外で、現場で活躍させない地域のまちづくりは、
私たちの使命です。
特に火事は、不注意などから起こる事が多いので、
1人1人が注意してくださいね。
取材班が、タイミングを狙った事もあるのですが、
明日から3月です。
3月1日から、「春の火災予防運動」が始まります。
地域防災の徹底、宜しくお願いします!
太白消防署 八木山出張所
022−229−4639
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2011年02月28日
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