2011年02月28日

太白消防署 八木山出張所の消防自動車

★★★



シリーズ第3弾最終「太白消防署 八木山出張所」

に配備されている「消防自動車」です。



配備されている「ポンプ車」が2台、

「広報車」が1台、合計3台あります。


水槽付きポンプ車「八木山1号」、

普通ポンプ車「八木山2号」、

広報車として「八木山広報1号」があります。



まず、ポンプ車という消防自動車は、

消火活動の際に、「消火栓」や「防火水槽」などに吸管を入れて、

「ポンプで水を吸い上げて」、ホースから放水することが基本となる

消防車です。


ポンプで吸い上げるので「ポンプ車」です。



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これが「八木山1号」です。


赤色灯の所に「八P1」と書かれていますが、

八木山の「八」、ポンプ車の「P」、1号車の「1」ですね。


この1号車は、間もなく現役引退してしまいます。

この時期に取材したのは、何かの縁でしょうか・・。

平成6年より配備されているベテラン消防車です。



「水槽付きポンプ車」というこのタイプは、

タンク内に1500リットル/1.5トンの「水槽を装備した」型で、

消火栓などに繋がなくとも、

到着後すぐに放水できるタイプの消防車です。


ただ、連続して水槽内だけの水で放水する場合は、

5分も経たずにカラになってしまうそうです。



このように、水を積んでいるポンプ車もありますが、

通常は「消火栓」や「川の水」などから、ポンプで水を吸い上げて

消火します。




画像-022.jpg




後記しますが、新しい2号車の形と違い、

「これが消防車の形だね」という、

子供が消防車のお絵かきする時には、この形にするのではという

感じですね。



後部についているホースで、消火栓等に連結します。



「ハシゴ」が上に積んでありますが、

災害等の場合に、家の2階などに外から登ったりするための、

取り外して使うハシゴです。




基本、消火栓などに繋いで消火するのが「基本形」です。


道路のいたる場所に「消火栓標識」があると思います。


画像-033.jpg


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表示板に矢印が示されていて、「ここだよ」と方向が示されて

います。

オレンジに縁取りされている場所も多いですね。


ここに、ポンプ車のホースを繋ぎます。



このような消火栓などの設備で、

「火災の際に、水を出して消火する」訳ですので、

ポンプ車にとって、どれだけ消火栓は重要か、

お分かりになりましたか?




ここで「比較的、積雪が多い八木山エリアの住民へのお願い」です。


住民が助け合い・心遣いで行う雪かきの際に、

「消火栓」を雪で被せないような心遣い、ぜひお願い致します。


ここに消防ポンプのホースを繋ぐ訳です。


消火の際に、消火栓が雪、放置して凍った雪が上に乗っていると、

かなりのロスが発生してしまいます。


雪が多い山岳部などですと、ポールのような形状の「地上式消火栓」も

あるのですが、八木山エリアの大半は「写真のような地下式」です。


雪かきの際には、消火栓を見えるように作業して頂くよう、

お願い致します。



当然お分かりかと思いますが、

消火栓の5メートル範囲は「駐車禁止」ですので、

こういう「消火・防災のルール」も宜しくお願いします。





そして、「八木山2号」です。



画像-009.jpg




ちょっと新しい感じがしますね。


これが「普通ポンプ車」の2号車です。

1号車の1.5トンの水槽は装備していません。


オールシャッターのポンプ車が主流になってきているようですね。



運転席前輪に「三角止め/車止め」がついていますが、

工事現場や大型バスなどでもよく見ます。


通常は「運転席側の駆動輪」に取り付けます。


つまりバスや消防車の2輪駆動は「後輪駆動」なので、

後ろに付けるのが普通なのですが、

消防署内に待機している時、

「消防車は、前輪」に付けるのが基本だそうです。


それは、出場の際に1秒でも早く現場に行くため、

そして「外す見落とし」がないように、

「運転席側」「助手席側」の「前輪に装着」する

というものだそうです。



ちなみに、八木山1号は「2輪駆動」、2号は「4輪駆動」

だそうです。



引退する1号車、来月にも新しい「消防ポンプ車 1号」が

配備されますが、同じ「水槽付きポンプ車」だそうで、

同じく「2輪駆動」です。


普通のクルマもそうですが、

2輪駆動の方が小回りが効くんですね。


八木山のように、住宅密集するエリアでは、

小回りが効く方が都合が良いことも多いでしょう。


雪が降った際、

威力を発揮する4輪駆動のポンプ車が、八木山2号車です。



ポンプ車の上部に「可搬式投光機」がついていますが、

もちろん、夜間現場における照明を確保するためです。

夜間では、照明は不可欠なモノです。


すべての消防車には、発動発電機が装備されていて、

小型のエンジンで電気を起こす機械が付いています。



画像-021.jpg




ゴツゴツしていないデザインですね。



子供が絵を描こうとするなら簡単でしょうけど、

シャッターで隠れていると、

赤くなかったら消防車に見えない感じもするデザインですね。


それと、「何か描きたい」感じがします(^_^;)

赤いだけのスペースが、勿体ない気がしますね。



画像-027.jpg




これが広報としての「広報1号」です。


広報車と言えど、三角止めは「前」ですね。





ちなみに、八木山の道路はもちろんなんですが、

至る所に走っている「道路の道幅」というのは、

「消防車を基準に決められている」んですね。



一般に道路幅の基準は4メートル以上と決められていますが、

「建築基準法」の規定です。


しかしこの基準は、消防車を基準に作られたモノなんです。


消防車の幅が4メートルではなく、

現場で消火栓などに繋ぐために消防車が路上に停止、

消防活動をするときに、

「片側1メートルのスペースが必要」という理由なんです。



雪国は基準6メートルとなっていて、

冬の時期に雪かきをして「雪が道ばたに溜まるため」の

ものなんです。


集合住宅での「建造物の高さ」は、

道路傾斜制限によって隣接する道路幅で決められていて、

これも「はしご車が活動できる道路幅」によるものです。



建築基準法などの基準となっているのは、

消防の消火活動、

取り分け「消防車」が基準となっているんですね(^^)/



ですから、違法に路上駐車など、

いくら広い道だからといって、

「迅速な消火活動の敵」だということも、お忘れなく!






「八木山出張所」では、この3台で八木山エリアの地域防災で活躍してくれる

働くクルマの「消防自動車」です。



地域としては、あることで安心、

出来れば火事などで現場に出場してもらわずに、ずっとガレージに

いてもらたいね というような地域防災の安全で願いたいのが、

消防車の気がしますね。


ガレージに消防車がいないと、

「何かあったのか?」 と不安になる時もあるのではないでしょうか。



消防署の職員の方はもちろんのことと思いますが、

取材をしていた短時間だけで、

「ポンプ車を愛おしく思ってしまった」取材班でした。


特に、現役引退する1号車は、

20年弱の間、ずっとこの場所にいましたので、

そう考えるとせつない感じさえしました。



現場で活躍するのが仕事の消防自動車ですが、

広報以外で、現場で活躍させない地域のまちづくりは、

私たちの使命です。



特に火事は、不注意などから起こる事が多いので、

1人1人が注意してくださいね。




取材班が、タイミングを狙った事もあるのですが、

明日から3月です。


3月1日から、「春の火災予防運動」が始まります。



地域防災の徹底、宜しくお願いします!




画像-003.jpg




太白消防署 八木山出張所

022−229−4639







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posted by 八木山取材班 at 16:37| 宮城 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 八木山の 防災/消防 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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