2011年03月24日
八木山エリア 地盤のズレ・隆起・崩落・亀裂・・
今回の東日本大震災で、津波被害の被災地を除くと、
阪神大震災のような直下型ではないこともあってか、
仙台市街地などでは「倒壊」という被害は大きくありませんでした。
ただ、地面の亀裂・隆起などの現象は、多数のエリアに広がっています。
「宮城県沖地震」を経験している宮城県では、
その経験が活かされていることで、
ブロック塀の倒壊はそう多くない現場がありました。
それでも、このように倒れている箇所はあります。
ブロックの中には鉄筋が入ることで、
バラバラに崩れていくことを防ぐことが出来ます。
今回の災害で、鉄筋が入っていないブロックなどは、
崩れていた場所も多く見られました。
傾斜地にある「緑ヶ丘・青山エリア」の一部分は、
「人工地盤」が滑った箇所が多数見られました。
人工地盤は、人が造ったモノ。
それは、以前の「地盤」の記事でも記載した通りです。
緑ヶ丘から青山・桜木町方向を見た写真ですが、
地面が動いたことにより、倒れかけた家屋もあります。
震災直前に「地盤」や「地層」を記事にしていたことで、
少しお分かり頂けたと思いますが、
基本的に八木山の地盤はしっかりしています。
しかし、しっかりしている地盤でも、
人が造った「人工地盤」に関しては、
どうしても立地条件によっては「地滑り」が起きやすいです。
取材していて気づいたのですが、
今回の災害で、「茂庭」「旗立・太白団地」「愛子付近」などに
関して、他のエリアと比べると
「揺れが少なかった」という状態があったようです。
マンションなどの高層帯は別ですが・・。
地盤に関係なく、一軒家よりは揺れますので。
仙台市内西部で、
「震度6弱」もあったような感じがしないという声も
多く聞かれています。
太白団地などは「旗立層」という地層の上に住宅などが
建っていますが、
その層などがガッチリしているとは昔から言われていました。
緑ヶ丘エリアの一部分は、
野草園の昭和20年代の地滑り跡を整地・造成した
エリアがあるので、
この部分は、人工地盤が動きやすいでしょう。
仙台市内各所で、地面が割れたり陥没したり、
国道4号線でも、段差や隆起が出来て、
クルマで走るとかなり揺さぶられる場所も多発しています。
応急処置という感じで修復されていますが、
「地面は動きます」ので、
ある意味、この程度で済んで良かったねという考え方を、
する必要もあるのではないでしょうか。
<八木山橋・震災直後>
★★★
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