2011年09月12日

「八木山 震災後 あのとき」 シリーズ第13回 「仙台城趾 石垣崩落」

★★★





自然の猛威。


大きく見れば地球にいる私たちが、自然の猛威を見せられた時、

「誰のせいでもない」と感じる。


今回の震災では、人為的なミスといわれる「人災」も

様々指摘されているが、

取材班はその場にいた訳ではないので、記事には出来ない。

その場にいたら、正確な判断が出来たのかも分からない。



震災の日、仙台市街地の高いビルに囲まれた場所、

車内で地震に遭遇した取材班は、あまりの揺れの大きさで外に出た。


この行動は、ビルに囲まれている場所では間違いかも知れない。

明らかに冷静な判断はしていなかったように思う。


その後、八木山エリアへ帰るために「青葉城址ルート」に向かった。


しかし、以前から記事にしているためお分かりと思うが、

八木山エリアと仙台市街地を結ぶ大動脈、

「青葉城址ルートの崩落」が目の前に広がっていた。


ここを通って帰ってきたのも、明らかに間違いの判断であろう。



IMG_6336.jpg

<撮影:株式会社東北記録映画社 3月22日>




震災から半年が経ち、崩落箇所以外については

徒歩において移動出来るようになったが、

青葉城址ルートは依然として通行止めが続いている。


あの日、地震が起きてから数時間後に通行止めとなったが、

当日に通過した車両も多くあり、

崩落した現状を目撃した方もいたであろう。



この場所は、国と仙台市が管理するエリアと、

宮城県護国神社が所有するエリアに分かれているが、

国や仙台市が管理するエリアは「国の史跡」に指定されている。


しかし今回崩落したエリアは「宮城県護国神社」の管理だった。


仙台市は、この護国神社が管理するエリアも含めて

青葉城跡全体の国指定を目指している。


崩落地点から仙台市街地側にある本丸の石垣は、

崩落の危険性があったことから、

98年から03年にかけて石垣の全面修理を実施。

この時に、過去に何度かの修復が行われていたことが分かった。


今回崩落した場所は、

仮に簡易的にでも石垣修復した場合、

文化的価値が失われるのだそうだ。


単純に言えば、

目指している「国の史跡指定」が絶望的になると言うこと。


「崩落した石が、どこに積まれていた」のかも完全調査するようで、

その調査するだけで数か月。

さらにその後に石垣の積み直しを行うと「修復は年単位」だそう。



今思えば、10年前に本丸石垣を修復していなかったら、

今回の震災で「死亡事故」も起きた可能性があったため、

「修復しておいてよかった」という言葉しか見あたらない。




IMG_6333.jpg

<撮影:株式会社東北記録映画社 3月22日>




現在はブルーシートに囲まれ、ゲートもあるが、

震災から間もなくはバリケードがなかったため撮影できたが、

とんでもないことが起きた事を撮影中に感じた記憶がある。



毎月撮影した訳ではないが、

「定点撮影」をしておいたのでご覧頂きたい。



IMG_6342.jpg

<撮影:株式会社東北記録映画社 3月22日>

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<撮影:株式会社東北記録映画社 4月17日>

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<撮影:株式会社東北記録映画社 5月9日>

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<撮影:株式会社東北記録映画社 7月13日>




最初からすぐの3月22日以外は、

通行止めになっていたため中には入れなかったが、

5月から「雑草」「緑」が多くなってきていることが分かる。


そして、「震災から、まったく触らない状態を維持」している

事が分かるだろう。

これも史跡に関わる事からの「現状保存」である。




史跡に関わる場所ということで仕方が無いとも言えるが、

観光エリアにある八木山エリア付近では、

この「青葉城址」の観光ダメージが一番厳しい。

「観光客 90%減」という状態が続いたのだ。



「道1本だけで」ここまで・・と表現したいところだが、

これが現実なのであろう。


少なからず「動物公園」や「ベニーランド」への影響もあり、

さらに八木山エリア周辺の住民への影響もかなり大きい。


仙台宮城インター/作並方面へ向かうため、

宮城教育大学方面の「青葉山・峠道」を使う方々も多く、

かなり交通量が増えている。



IMG_6352.jpg




「青葉山線/郷六青葉山線」という仙台市道だが、

青葉城址ルート通行止めの余波は、この道にも影響している。



金銭面の関係も大きいはずだが、八木山エリアの住民の大半は、

「復旧」を求めている。

あきらめ感も感じていると思うが、かなり不便を感じている。


しかし「史跡」ということも分かっており、

文化財としての重要さも分かっている。

そのための「あきらめ感」だ。



IMG_6333.jpg

<撮影:株式会社東北記録映画社 3月22日>




取材班は、仙台市街地へ向かう時は「向山ルート」を

多く使っている。


これまで、ここまで多く使用したことは無いほど、

向山ルートである。


そのため、建ち並ぶ商店の移り変わりも日々把握出来ている。


八木山神社前のセブンイレブンの利用数も増えていたり、

何かと向山エリアの、お店の利用が増えている。



今回の震災で、向山エリアに知らないうちに

親近感が沸いた方は意外と多いのではないだろうか。




この青葉城址石垣崩落、マイナス面ばかり目に付いてしまうが、

プラスで見れば、

八木山・向山エリアにお金を回す機会が増えているため、

良いこともあると感じる。





★★★






posted by 八木山取材班 at 23:20| 宮城 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 八木山放送局NET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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