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286号線 協裕堂書店
平成21年7月31日に閉店した
西多賀・富沢エリアの「協裕堂286店」。
書店が次々に閉店している現在。
これも、今となっては貴重な記録と思います。
八木山エリアでは、1店も存在しない「書店」。
このサイトも、時代の流れがあったからこそ、
このようにやっていけると思いますが、
逆に「昔からのもの」が衰退していく現在。
先日、国内で唯一販売していた
富士フィルムさんの「映画用フイルム」が
デジタル化による需要減から、生産中止が発表されました。
取材班の会社でも、現在はデジタルへ移行したため、
昔のフィルムは、撮影では使用していない現実があります。
ただ、「映像の、色や絵の深み」は、
デジタルはフィルムには敵わないと感じています。
今の時代、「便利さ」が勝って需要が伸びる現状があるため、
手間のかかるフィルムは、デジタルに負けます。
これは、書店にも同様な事が言えます。
情報は「パソコン」や「携帯電話」で取得でき、
本に至るまで観覧することが出来ます。
便利さの勝利ですね。
ただ「本は、紙がよい」と感じている方も多く、
試行錯誤が続く書店や出版、印刷業界です。
そして、八木山エリアでは、1店も存在しない「書店」。
一番近い場所では、
鈎取イオン内の「宮脇書店」さんと、
長町モール内の「紀伊国屋書店」さんでしょうか。
当時の協裕堂書店286店の利点の1つだった、
道路に面した「路面店」という点。
当然八木山エリアにあった書店は、
「路面店」しかありませんでした。
いわゆる「下町」など、
日本各地の駅の周辺には、現在でも残っている書店が
多い現状があります。
八木山エリアでも、バス停付近に点在している書店が
昔は多くありました。
先日、地下鉄東西線の開業にあたり、
この付近の住民と、お役所による意見交換会行われました。
取材班は仕事で行くことが出来ず、
別の取材班から伺いました。
前述の書店を例に取ると、
ここに本屋が出来ることは、まず・・ないでしょう。
駐車場が多く取れるのであれば別だと思いますが、
駅利用者をターゲットにすると、
まず営業は成り立たず、
利益と賃貸料などのバランスが全く保てないはずです。
おそらく、
お役所が考えるイメージは、かなり難しいと思いますが、
地下鉄が出来ても、
動物公園などへは「クルマ」で来る方も多いと思いますので、
観光客狙いも住民狙いでも、
ここへお店を出店するには駐車場の敷地も足りず、
経営側は負けバクチに近いでしょう。
286号線沿いという好立地の、
駐車場が沢山あった協裕堂書店さんでさえ撤退する時代。
今は取材班も時代の流れが読みにくいです。
どんな時代の流れに、いま、いるのでしょうね。
これは勝手に取材班が思っていることですが、
一度、動物公園さんやベニーランドさんに、
「どこから来ているのか」というアンケートを
取って頂きたい気がしますね(^^;)
仙台市内ならば、「地域」が知りたいです。
そういうデータがあると、
八木山地域の中でも、色々考えつくんですけど(^^;)
★★★
2012年09月14日
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一つの案として観光地に集まる観光客を外に誘導する手段として再入場制度などを導入したらどうでしょうか?(してるのかな?)魅力的なものが近隣にあれば帰る前にちょっと足を伸ばす事もできるのではないでしょうか?また出店リスクが低くなり空き店舗対策につながらないでしょうか?
空きテナント問題は、平成に入ってからですね。
周辺の賃貸料と人通りの数が、
動物公園付近は合っていないような気がしており、
さらに駐車場の問題もあるでしょう。
魅力的なお店があれば・・と思いますが、
「東北に、ここだけ」くらいのお店が並ばないと、
かなり苦戦するでしょうね。
どこにもあるようなお店ならば、
たとえ地下鉄が来たとしても、
平成に突入してから「撤退が相次いだ歴史」を
繰り返すだけのはずです。。。