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平成23年3月11日に発生した東日本大震災。
この震災において、
仙台市内での内陸部、その中での宅地の被害が甚大だった
太白区緑ヶ丘4丁目地区。
現在、「防災集団移転促進事業」が実施されています。
震災当時
取材班、震災後の取材で真っ先に動いたのが、
「緑ヶ丘地区」でした。
宮城県沖地震でも被害が発生した緑ヶ丘地区でしたが、
誤解しないで頂きたいのが、
「緑ヶ丘全域」という訳ではないということ。
傾斜に面している盛土・埋土で造成された、
「一部の地区」に限られています。
そのような場所は、緑ヶ丘に限らず
八木山エリアの全域で被害が出ています。
緑ヶ丘が突出してしまったのが、
「盛土の土質」などの人災に近い影響が含まれています。
緑ヶ丘エリアの商店などがある地域は、
切土である地盤も多くあります。
宮城県沖地震では、
1丁目・3丁目・4丁目の一部に被害があり、
特に1・3丁目に甚大な被害が出ました。
3丁目などに対策が施されましたが、
4丁目の一部には万全な対策は施されておらず、
震災では被害が出てしまいました。
今回の震災では、いわゆる「地滑り」が発生し、
傾斜地の下側に向けて滑ったことにより、
道路や宅地に影響しました。
アスファルトが割れ、めくり上がり・・
甚大な被害が出ていたのは、誰の目にも明らかでした。
そして、
仙台市の内陸部で初めて実施されることになった
「集団移転事業」。
太白区緑ヶ丘4丁目地区の一部を移転対象地区とし、
災害危険区域として扱われました。
住民へのアンケートでは、
アパートや土地のみの所有者を除いて、
移転対象世帯の移転先の意向は、
「鹿野エリア」の復興公営住宅が約半数を占めています。
他は「単独移転」と
「土手内エリア」の市公社保有地への集団移転となっています。
この結果を基に、
防災集団移転促進事業計画を策定、
12月の大臣同意に向けて、作業を進めるとのことです。
緑ヶ丘エリアは勿論のこと、震災で被害に遭われた方々は、
現在でも辛い日々を送られていると思います。
心よりお見舞い申し上げます。
震災では、内陸部の被害、津波の被害、原発の被害と、
「どこが安心して住むことが出来るのか、分からない」と、
取材班は感じてしまいました。
今後、関東・東海エリアでの地震が警戒されていますが、
再び同じ場所で起こることも考えられます。
昨日も、突き上げる地震がありました。
震度1というのが、納得できませんが・・。
「忘れた頃にやってくる」という言葉がありますが、
災害の経験を持っている私たちですので、
風化させることなく、生活しましょう。
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2012年10月23日
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