2013年01月17日

「過去の雪データ」と「記憶」

★★★



1995年1月17日 早朝5時46分
阪神大震災が発生しました。
正式には「阪神・淡路大震災」。

今から18年前になります。

直下型地震のため、
家屋倒壊や火災による犠牲者が大半を占め、
6434人が亡くなりました。

今年成人式を迎えた20歳の方は、
平成4年(1992年)4月2日〜平成5年(1993年)4月1日
までに生まれました。

当然の事ながら、当時の記憶はない世代で、
テレビなどで見たというだけです。
1995年は「地下鉄サリン事件」も起きるなど、
激動の年でした。

間もなく東日本大震災も丸2年を迎えますが、
10年以上経過してしまうと、
当時の記憶がない若者世代が生活することになります。

「風化」というものが本格化し、
津波が襲来した低層地に「住宅が出来てしまう」という
時代が再び来るかも知れません。

こういう風に時代は繰り返されてきましたが、
このような事は、この時代で止めなくてはなりません。

人間は「忘れてしまう」生き物です。
これは悪いことではありません。
「良いことだけを、忘れない」という部分もあります。

震災直後、近い人を亡くしてしまった方々が多くいます。
全体でおよそ2万人の犠牲者がいて、
少なくとも、その犠牲者の倍の人数の方々が、
未だ癒えぬ深い悲しみを負いました。

毎日思い返してしまうと、忘れることはありません。

しかし年月が経つと、
例えば毎日から1日おきになったり、
思い返す時間が短くなったりするものです。

「思い返すから、忘れなくなる」という部分も、
人間の脳の構造なのでしょう。

普段の生活をする上で、
良くも悪くもという部分もありますが、
私たちの持つ「記憶」を
上手に後世に伝えることが出来たら良いですね。


P1030225.jpg


さて、今週は「雪シリーズ」になってしまいます。

上記の震災の記憶も大切ですが「記録」も大切です。

「仙台の積雪記録」を調べてみました。
気象庁には、過去の積雪記録が残っています。

まずは、毎年の仙台の「雪が降った日数」です。

2000年以降、
微量も含めた仙台市の雪の日数は、
「およそ50日〜85日」の間をウロウロしています。

こんなに降ったか? と思いましたが、
作並や秋保なども含まれているのでしょう。

ちなみに「85日間」は、昨年の2012年で
去年までの12年間で一番多く雪が降ったようです。

さらに1931年からのデータを見ても
「85日間」はトップクラスで、
1984年98回、1936年87回、がワンツーで、
昨年は「記録上第3位」だったようです。

仙台市の平均は「65〜75回」のようですね。


そして「最大降雪」に関して。

最大降雪は、今週の大雪のような、
ドカッと降った量の合計です。

仙台市での最大積雪は41センチで、
1936年2月9日です。 観測史上1位です。

雪も雨もですが、
2日間降り続けると日をまたいでいるために、
「合計」で見なくてはなりません。

そう見たとしても、
仙台市街地で「30センチ越え」を記録することは、
20年に1回、あるか無いか・・という状態です。

40センチ越えなんて、まずありません。
これが降ったら、仙台市は大変なことになります(>_<)

ただ「20センチ越え」という事になると、
結構なハイペースで降っています。

最近2006年以降は20センチ越えは
ありませんでしたが、
それ以前は頻繁に降っています。

ですので、今週降った「20センチ」は、
2005年3月4日「25センチ」以来という
ことになるようです。

八木山は、プラス3センチほど多く降ります。


P1030269.jpg


雪が降ったときに、取材班が特に感じるのですが、
除雪車やバスのタイヤチェーンによる「雪道のボコボコ」、
どうにかならないものでしょうか(^^;)

走っているとタイヤをとられてしまい、
真っ直ぐ走れないことが多くて危険な気がします。
これは、乗車しているクルマにもよると思いますが・・。

昔、こんなボコボコになっていたかな・・と
思い返してしまいます。

これも「記憶」ですね。

「当サイトの記録」にも、
こういうことを残しておこうと思います。



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posted by 八木山取材班 at 17:41| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 八木山放送局NET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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