平成25年3月をもって閉館した
向山エリアの「宮城県中央児童館」。
向山に移転したのが昭和40年6月。
当時から知っている方、
特にその時代に「子供さんがいた」という方は、
懐かしく感じるのではないでしょうか。
当時「子供だった」という現在の30代以降の方は、
その情景には記憶にない方もいるでしょう。
当時の懐かしい写真をご紹介しましょう。

まずは児童館に設置された
「こばと号」というバス。
記念すべき1号車で、
「移動児童館」で活用するために購入。
愛称を募集し「こばと号」と命名されました。
向山エリアに移転する前、知事公舎の場所に
「宮城県児童会館」という名前で存在していた
「昭和37年12月」に導入されました。

「モデル遊園」が完成したのが昭和44年7月。
「モデル遊園」と「モデル遊具園」という、
何故か2つの呼び名があり、
資料でもバラバラになっているのが不思議なところ・・。

昭和47年頃と思われる、
当時の中央児童館の全景写真。
プールが完成したのが「昭和46年8月」で、
右下に見えます。
モデル遊園の中の木々が少ないことが分かります。
園の道路沿いに
現在でも綺麗に花を咲かせる「桜並木」がありますが、
この当時には存在していたようです。

そして、ビシッとした現在の仙台駅ではなく、
1949年から72年まで、
仙台駅の旧駅舎正面玄関に設置されていた
「仙台駅・大時計」。
当時の大時計は、仙台鉄道局(現・JR東日本仙台支社)から
宮城県中央児童館に昭和48年1月、寄付されました。
この大時計は、
東北新幹線の仙台駅建築工事で撤去、
当時まで仙台駅のシンボル的な存在でした。
現在の仙台駅では、中央改札口に2008年、
大時計が復活しています。
この旧大時計は解体されず、
移転されることになっているようですが、
どこに移転されるのかを取材するのを
忘れてしまいました・・・。

本館向かいに「木製サーキット遊具園」が完成したのが、
昭和55年3月です。
これは、発想力の勝利ですね。
子供たちには良い遊具だったと思います。
宝くじ協会から寄贈されています。

サーキット遊具園から見える
仙台市中心部の風景は、現在と違いますね。
まだ高いビルが存在していない頃です。

閉館は「時代の流れ」もありますが、
立地の関係も正直あるかな・・と感じてしまいます。
目立つ場所にあれば、
子供の遊ぶ施設が少ない仙台市ですので
現在でも流行って良いはずの施設だと思います。
★★★