前回に引き続き、
「地下鉄東西線の内部・進捗状況」 その2 です(^o^)
地下鉄東西線の工事は「工区」に分かれていまして、
当サイトで頻繁に登場するのが「動物公園駅工区」です。
「動物公園駅工区」は西の最終駅になっているので、
現状では、これ以上西側はありません。
完成・開通すると、
「日本で、地下鉄駅としては標高ナンバーワンの駅」
になります。
ここから東側・仙台駅方向に行きますと、
「八木山トンネル工区」
「竜の口橋りょう工区」
「青葉山トンネル工区」
という流れで工事が行われています。
先日更新した記事では、
「動物公園駅工区」
「八木山トンネル工区」
の現状の内部をご紹介しました。
![9-線路基盤から見たホーム[1].jpg](https://kirokueiga.up.seesaa.net/image/9-E7B79AE8B7AFE59FBAE79BA4E3818BE38289E8A68BE3819FE3839BE383BCE383A05B15D-thumbnail2.jpg)
動物公園工区・地下2階・駅ホーム

八木山トンネル工区・末端部
そして今回は、
「竜の口橋りょう工区」
「青葉山トンネル工区」
です。
「竜の口渓谷」といえば、
八木山エリアの生活道路である「八木山橋」があり、
ビシッと竜の口渓谷に架かっていますね。
2本目の橋として登場するのが「竜の口橋りょう」です。
【取材・撮影 2人の取材班K】
![12-竜の口橋梁[1].jpg](https://kirokueiga.up.seesaa.net/image/12-E7AB9CE381AEE58FA3E6A98BE6A2815B15D-thumbnail2.jpg)
これが、現在の「竜の口橋りょう」です。
八木山では渓谷に架ける「2番目の橋」ですが、
実は「日本で3番目」の橋でもあります。
「竜の口橋りょう」は、
『トラス橋』という構造を使った橋です。
三角形の構造をした橋なのですが、
この型式は「つぶれにくい性質」を持っています。
この三角形構造をトラスの原理といいますが、
トラス橋は、この原理に乗っ取り三角形を組み合わせて、
より丈夫な、しっかりした骨組みをつくりあげる橋を
「トラス橋」といいます。
このトラス橋は日本でも多くの場所に存在していますが、
「トラス橋の鉄道・道路併用橋」という橋は、
現在「関西国際空港連絡橋」と「本州四国連絡橋」の
2箇所しか存在していません。
日本で3番目が、この「竜の口橋りょう」で採用されました。

断面図です。
八木山側に、登り傾斜になっていることも分かりますね。

横から見ると、三角形構造のトラスが分かるでしょうか。
「竜の口橋りょう」は、
「下が地下鉄」「上が道路」として使う橋なんですね。
関西国際空港連絡橋と本州四国連絡橋は、
どちらも「海にかけた鉄道・道路併用橋」なので、
渓谷に架けた橋という意味では、日本初になります(^_^;)
八木山側と青葉山側の双方から橋桁をかけていき、
竜の口渓谷の中央で最後の桁をガチンと繋ぎました。
![13-竜の口橋梁道路橋部分[1].jpg](https://kirokueiga.up.seesaa.net/image/13-E7AB9CE381AEE58FA3E6A98BE6A281E98193E8B7AFE6A98BE983A8E588865B15D-thumbnail2.jpg)
残念ながら地下鉄開通は2年後でも、
この「竜の口橋りょうの道路部分」については、
今後20年近くは「凍結状態」になり、
このまま放置されることになっています。
この部分を使用するには、
八木山側と青葉山側に「道路を造る」事になりますが、
この部分の「土地の部分」などが難しいようです。
自然保護区でもあり、
法的な問題や予算もあるのかも知れませんが、
こちらの道路開通の方を望んでいる方の方が、
圧倒的に多い気がするのは、取材班だけでしょうか・・。

これが、橋りょうの「地下鉄部分」です。
八木山トンネル方向です。
八木山トンネルの出入り口は「四角」のようですね。

こちらが「青葉山トンネル」方向です。
こちらは「出入り口は丸い」ですね。

技術というモノは、すごいですね。
冷静に考えると、
よくこんな場所に橋を架けられますよね(^_^;)
下は竜の口渓谷です。
すごいです・・本当に。
![16-竜の口峡谷の眺め[1].jpg](https://kirokueiga.up.seesaa.net/image/16-E7AB9CE381AEE58FA3E5B3A1E8B0B7E381AEE79CBAE382815B15D-thumbnail2.jpg)
当日は天気が良くなかったようですが、
開通し竜の口渓谷を渡る際は、
このような景色が見えることになります。
ただ・・トラス構造が邪魔をすると思いますが(^_^;)

下を覗き込むと、こうです(^_^;)
八木山橋より上流部に建設されていますので、
竜の口橋りょうは、そんなに高くないようですね。
![14-竜の口橋梁鉄道橋部分[1].jpg](https://kirokueiga.up.seesaa.net/image/14-E7AB9CE381AEE58FA3E6A98BE6A281E98984E98193E6A98BE983A8E588865B15D-thumbnail2.jpg)
レールはまだ敷設されていませんが、
ここにビシッと複線レールが敷設されることになります。
ゴロンとしてみたい取材班です(^_^;)
開通したら、とてもこのアングルでは撮影できません。
良い眺めですね。
![19-完成している複線軌道[1].jpg](https://kirokueiga.up.seesaa.net/image/19-E5AE8CE68890E38197E381A6E38184E3828BE8A487E7B79AE8BB8CE981935B15D-thumbnail2.jpg)
そして前回も触れましたが、
「青葉山トンネル内部」がこれです。
レールが敷設されていますね。
地下鉄南北線よりも「一回り小さい車両」
なので、
トンネルの大きさも小さいんですね。
比べてみないと分かりにくいですが・・(^_^;)

八木山側には、まだレールが敷設されていませんが、
レールと枕木です。
八木山エリアに、
これがくる日が来るとは・・ですね。
昔は「モノレール」という話でしたが、
「レールがある地下鉄」が来るんですね。
「山に地下鉄・電車」は、
あまりイメージがつかないですよね(^_^;)
ロープウェイとかモノレールは分かりますけど(^_^;)
これも、技術の結晶なんですよね。

お楽しみ頂けましたでしょうか?
日本の技術も含めて、
色々感じ取って頂ければ幸いです。
★★★