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前回に引き続き、
「地下鉄東西線の内部・進捗状況」 その2 です(^o^)
地下鉄東西線の工事は「工区」に分かれていまして、
当サイトで頻繁に登場するのが「動物公園駅工区」です。
「動物公園駅工区」は西の最終駅になっているので、
現状では、これ以上西側はありません。
完成・開通すると、
「日本で、地下鉄駅としては標高ナンバーワンの駅」
になります。
ここから東側・仙台駅方向に行きますと、
「八木山トンネル工区」
「竜の口橋りょう工区」
「青葉山トンネル工区」
という流れで工事が行われています。
先日更新した記事では、
「動物公園駅工区」
「八木山トンネル工区」
の現状の内部をご紹介しました。
動物公園工区・地下2階・駅ホーム
八木山トンネル工区・末端部
そして今回は、
「竜の口橋りょう工区」
「青葉山トンネル工区」
です。
「竜の口渓谷」といえば、
八木山エリアの生活道路である「八木山橋」があり、
ビシッと竜の口渓谷に架かっていますね。
2本目の橋として登場するのが「竜の口橋りょう」です。
【取材・撮影 2人の取材班K】
これが、現在の「竜の口橋りょう」です。
八木山では渓谷に架ける「2番目の橋」ですが、
実は「日本で3番目」の橋でもあります。
「竜の口橋りょう」は、
『トラス橋』という構造を使った橋です。
三角形の構造をした橋なのですが、
この型式は「つぶれにくい性質」を持っています。
この三角形構造をトラスの原理といいますが、
トラス橋は、この原理に乗っ取り三角形を組み合わせて、
より丈夫な、しっかりした骨組みをつくりあげる橋を
「トラス橋」といいます。
このトラス橋は日本でも多くの場所に存在していますが、
「トラス橋の鉄道・道路併用橋」という橋は、
現在「関西国際空港連絡橋」と「本州四国連絡橋」の
2箇所しか存在していません。
日本で3番目が、この「竜の口橋りょう」で採用されました。
断面図です。
八木山側に、登り傾斜になっていることも分かりますね。
横から見ると、三角形構造のトラスが分かるでしょうか。
「竜の口橋りょう」は、
「下が地下鉄」「上が道路」として使う橋なんですね。
関西国際空港連絡橋と本州四国連絡橋は、
どちらも「海にかけた鉄道・道路併用橋」なので、
渓谷に架けた橋という意味では、日本初になります(^_^;)
八木山側と青葉山側の双方から橋桁をかけていき、
竜の口渓谷の中央で最後の桁をガチンと繋ぎました。
残念ながら地下鉄開通は2年後でも、
この「竜の口橋りょうの道路部分」については、
今後20年近くは「凍結状態」になり、
このまま放置されることになっています。
この部分を使用するには、
八木山側と青葉山側に「道路を造る」事になりますが、
この部分の「土地の部分」などが難しいようです。
自然保護区でもあり、
法的な問題や予算もあるのかも知れませんが、
こちらの道路開通の方を望んでいる方の方が、
圧倒的に多い気がするのは、取材班だけでしょうか・・。
これが、橋りょうの「地下鉄部分」です。
八木山トンネル方向です。
八木山トンネルの出入り口は「四角」のようですね。
こちらが「青葉山トンネル」方向です。
こちらは「出入り口は丸い」ですね。
技術というモノは、すごいですね。
冷静に考えると、
よくこんな場所に橋を架けられますよね(^_^;)
下は竜の口渓谷です。
すごいです・・本当に。
当日は天気が良くなかったようですが、
開通し竜の口渓谷を渡る際は、
このような景色が見えることになります。
ただ・・トラス構造が邪魔をすると思いますが(^_^;)
下を覗き込むと、こうです(^_^;)
八木山橋より上流部に建設されていますので、
竜の口橋りょうは、そんなに高くないようですね。
レールはまだ敷設されていませんが、
ここにビシッと複線レールが敷設されることになります。
ゴロンとしてみたい取材班です(^_^;)
開通したら、とてもこのアングルでは撮影できません。
良い眺めですね。
そして前回も触れましたが、
「青葉山トンネル内部」がこれです。
レールが敷設されていますね。
地下鉄南北線よりも「一回り小さい車両」
なので、
トンネルの大きさも小さいんですね。
比べてみないと分かりにくいですが・・(^_^;)
八木山側には、まだレールが敷設されていませんが、
レールと枕木です。
八木山エリアに、
これがくる日が来るとは・・ですね。
昔は「モノレール」という話でしたが、
「レールがある地下鉄」が来るんですね。
「山に地下鉄・電車」は、
あまりイメージがつかないですよね(^_^;)
ロープウェイとかモノレールは分かりますけど(^_^;)
これも、技術の結晶なんですよね。
お楽しみ頂けましたでしょうか?
日本の技術も含めて、
色々感じ取って頂ければ幸いです。
★★★
2013年09月19日
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