2013年09月19日

「地下鉄東西線の内部・進捗状況」 その2

★★★



前回に引き続き、
「地下鉄東西線の内部・進捗状況」 その2 です(^o^)


地下鉄東西線の工事は「工区」に分かれていまして、
当サイトで頻繁に登場するのが「動物公園駅工区」です。

「動物公園駅工区」は西の最終駅になっているので、
現状では、これ以上西側はありません。

完成・開通すると、
「日本で、地下鉄駅としては標高ナンバーワンの駅」
になります。

ここから東側・仙台駅方向に行きますと、
「八木山トンネル工区」
「竜の口橋りょう工区」
「青葉山トンネル工区」
という流れで工事が行われています。


先日更新した記事では、
「動物公園駅工区」
「八木山トンネル工区」
の現状の内部をご紹介しました。


9-線路基盤から見たホーム[1].jpg
動物公園工区・地下2階・駅ホーム
P1150369.jpg
八木山トンネル工区・末端部



そして今回は、
「竜の口橋りょう工区」
「青葉山トンネル工区」
です。

「竜の口渓谷」といえば、
八木山エリアの生活道路である「八木山橋」があり、
ビシッと竜の口渓谷に架かっていますね。

2本目の橋として登場するのが「竜の口橋りょう」です。


【取材・撮影 2人の取材班K】


12-竜の口橋梁[1].jpg



これが、現在の「竜の口橋りょう」です。

八木山では渓谷に架ける「2番目の橋」ですが、
実は「日本で3番目」の橋でもあります。

「竜の口橋りょう」は、
『トラス橋』という構造を使った橋です。

三角形の構造をした橋なのですが、
この型式は「つぶれにくい性質」を持っています。

この三角形構造をトラスの原理といいますが、
トラス橋は、この原理に乗っ取り三角形を組み合わせて、
より丈夫な、しっかりした骨組みをつくりあげる橋を
「トラス橋」といいます。

このトラス橋は日本でも多くの場所に存在していますが、
「トラス橋の鉄道・道路併用橋」という橋は、
現在「関西国際空港連絡橋」と「本州四国連絡橋」の
2箇所しか存在していません。

日本で3番目が、この「竜の口橋りょう」で採用されました。


橋梁断面.jpg



断面図です。

八木山側に、登り傾斜になっていることも分かりますね。



P1150433.jpg


横から見ると、三角形構造のトラスが分かるでしょうか。

「竜の口橋りょう」は、
「下が地下鉄」「上が道路」として使う橋なんですね。

関西国際空港連絡橋と本州四国連絡橋は、
どちらも「海にかけた鉄道・道路併用橋」なので、
渓谷に架けた橋という意味では、日本初になります(^_^;)

八木山側と青葉山側の双方から橋桁をかけていき、
竜の口渓谷の中央で最後の桁をガチンと繋ぎました。


13-竜の口橋梁道路橋部分[1].jpg



残念ながら地下鉄開通は2年後でも、
この「竜の口橋りょうの道路部分」については、
今後20年近くは「凍結状態」になり、
このまま放置されることになっています。

この部分を使用するには、
八木山側と青葉山側に「道路を造る」事になりますが、
この部分の「土地の部分」などが難しいようです。

自然保護区でもあり、
法的な問題や予算もあるのかも知れませんが、
こちらの道路開通の方を望んでいる方の方が、
圧倒的に多い気がするのは、取材班だけでしょうか・・。



15-竜の口橋梁から八木山トン.jpg




これが、橋りょうの「地下鉄部分」です。
八木山トンネル方向です。

八木山トンネルの出入り口は「四角」のようですね。


17-青葉山トンネル入口(道路.jpg



こちらが「青葉山トンネル」方向です。

こちらは「出入り口は丸い」ですね。


P1150419.jpg



技術というモノは、すごいですね。

冷静に考えると、
よくこんな場所に橋を架けられますよね(^_^;)

下は竜の口渓谷です。

すごいです・・本当に。


16-竜の口峡谷の眺め[1].jpg



当日は天気が良くなかったようですが、
開通し竜の口渓谷を渡る際は、
このような景色が見えることになります。

ただ・・トラス構造が邪魔をすると思いますが(^_^;)


P1150628.jpg



下を覗き込むと、こうです(^_^;)

八木山橋より上流部に建設されていますので、
竜の口橋りょうは、そんなに高くないようですね。


14-竜の口橋梁鉄道橋部分[1].jpg



レールはまだ敷設されていませんが、
ここにビシッと複線レールが敷設されることになります。

ゴロンとしてみたい取材班です(^_^;)

開通したら、とてもこのアングルでは撮影できません。

良い眺めですね。


19-完成している複線軌道[1].jpg



そして前回も触れましたが、
「青葉山トンネル内部」がこれです。

レールが敷設されていますね。

地下鉄南北線よりも「一回り小さい車両」
なので、
トンネルの大きさも小さいんですね。

比べてみないと分かりにくいですが・・(^_^;)


P1150561.jpg



八木山側には、まだレールが敷設されていませんが、
レールと枕木です。

八木山エリアに、
これがくる日が来るとは・・ですね。

昔は「モノレール」という話でしたが、
「レールがある地下鉄」が来るんですね。

「山に地下鉄・電車」は、
あまりイメージがつかないですよね(^_^;)
ロープウェイとかモノレールは分かりますけど(^_^;)

これも、技術の結晶なんですよね。



P1150593.jpg



お楽しみ頂けましたでしょうか?


日本の技術も含めて、
色々感じ取って頂ければ幸いです。




★★★
posted by 八木山取材班 at 02:15| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 八木山放送局NET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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