2014年07月14日

地震の「慣れ」

★★★



先週の土曜日の朝方、
2014年7月12日 4時21分頃に発生した地震。

福島県沖の最大震度4・M6.8。

緊急地震速報が鳴ったため、
飛び起きた方も多かったのではないでしょうか。

津波注意報も発令され、
沿岸沿いでは慌ただしくなりましたが、
避難者が少なかったという事が新聞に掲載されていました。

先週の金曜日、7月11日で震災から3年4ヶ月が経過。

「地震に慣れてしまった」という現状は、
3年以上も経過すると、
人の心に出てしまってもおかしくありません。

「震災が、人の心への予防接種のようになった」
という現象なのかもしれません。

自己防衛のための予防線は、
人の心が壊れないためには、どうしても必要な事かも知れません。


IMG_0679.jpg

IMG_0696.jpg
大年寺山方向



平成23年3月11日の夜、
そして翌朝3月12日の朝。

八木山エリアから見た太平洋岸は、
夜には停電の状態になった事で、
これまで見た事がない風景がありました。

ネオンが消えた景色。

今見れば、テレビ塔の点滅灯は点いていたなど、
色々な事を再確認する事が出来ます。

あの日、人それぞれだったと思いますが、
停電が起きた事で、
沿岸沿いに襲来した大津波を知らなかった人も、
内陸部にはいました。

当然、沿岸部の方にもいたはずです。


IMG_0680.jpg

IMG_0692.jpg
閖上・名取方向



火の手が上がっている風景。

撮影していた当時の状況を思い返せば、
心を無にして撮影していた気がします。

それと同時に、
多く続く余震と、静かな闇に包まれていました。



IMG_0681.jpg

IMG_0692-1.jpg
閖上方向



震災後、皆さんも色々な話をしたと思います。

その中に、
「あの震災が、夏に季節に起こっていたら・・」

そういう「もしも」という話題も
あったのではないでしょうか。

夏だった場合、大津波での「凍死」という犠牲者が、
ここまで多くならなかったかも知れません。
同時に、ライフラインが途絶えた事での、
違う苦労もあったはずです。



IMG_0682.jpg

IMG_0683.jpg



先週の朝の地震は、
東日本大震災の余震という事でしたが、
3年以上経過した現在でも、続いています。

まだ、何が起きてもおかしくはないのでしょう。


しかし、考えないように生活している毎日もあります。
思い出す事も、少なくなってきたように思います。

そのたび、定期的に発生する「震災の大きな余震」が、
皮肉にも色々と当時を呼び戻す、
きっかけになっている事も確かなのではないでしょうか。




(お知らせ)
8月に向けて繁忙期にはいるため、
当サイトの更新が不定期になります。 ご了承下さい。



★★★
posted by 八木山取材班 at 22:47| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 八木山放送局NET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック