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現在、報道でも頻繁に伝えられている
広島県で起きた土砂災害。
許容範囲を超えた何かがあると、
様々な災害が起き、犠牲者が出る事が多い現実。
土砂崩れというより「山津波」。
山から流れ出した泥水で、道が川になり、
崩れたところは滝のようになっています。
以前、右のカテゴリーでもリンクさせていますが、
「八木山 土砂災害エリア」
を記事にしています。
他のエリアについては、
土砂災害警戒区域等指定箇所
こちらをご確認下さい。
【資料/写真 取材班N 取材班K】
2度クリック・拡大
八木山エリアは、
現在のような宅地になる前は、「山」です。
動物公園付近を中心とした
「年代別・団地造成図」が上記です。
10年以上前に当方取材班が作成したものです。
1960年代から、
緑ヶ丘、西の平付近、青山付近、向山から
造成が開始されています。
以降、八木山動物公園方向に向かうように、
1970年代に大半の造成が完了しています。
当時、この資料を作るのには苦労したそうで、
10年以上前に、よく図面化しましたね。。。
今後も活用していきます。
以前ご紹介しましたが、
動物公園付近、八木山本町エリアの
1967年11月の貴重写真。
鹿島建設さんが一手に引き受けていたエリアでした。
このあたりの「元々」を知っている方からすると、
変わり様は凄まじいものがあると思います。
本町1エリアから、桜木町方向。
当時は違いますが、
現在の「マルエイ酒店」さんが、
右下に見えているでしょうか。
本町1エリアから、松が丘方向です。
広島県の土砂災害では、土砂崩れを起こした山の先の、
造成された地域にある道が川となりました。
八木山エリアでも、
少なからず土砂災害を起こしやすいエリアはあります。
広島の災害現場では、
地質が「まさ土」という質だった事が
被害を拡大させてしまいました。
青葉山・金剛沢市有林・向山・八木山エリア等は、
青葉山層,大年寺層,八木山層が発達していて、
青葉山層と大年寺層,青葉山層と八木山層との
「境界の不整合面」において、
地すべりを起こす可能性はゼロではないエリアです。
いわゆる「表層崩壊」という現象です。
想定を越えた大雨などが降ると、
特にこの可能性は上がるモノだと考えられます。
とはいえ、それを色々と考え出すと、
安心して住める場所は、無くなってしまいます。
川などの水辺のある地域は「洪水による被害」、
海辺では津波、海抜ゼロ地帯では、床上浸水など、
想定を超えた自然現象には、
何らかの被害が出てしまう場所は多く存在しています。
「人がつくり出した立地に住んでいる人」が私たち住民です。
思いもよらない事が起きる事は、あると思います。
それを想定しながら、生活する事が重要です。
広島土砂災害で犠牲になられた方々の
ご冥福をお祈り致します。
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2014年08月26日
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