2014年08月26日

八木山エリア 団地造成図

★★★



現在、報道でも頻繁に伝えられている
広島県で起きた土砂災害。

許容範囲を超えた何かがあると、
様々な災害が起き、犠牲者が出る事が多い現実。

土砂崩れというより「山津波」。
山から流れ出した泥水で、道が川になり、
崩れたところは滝のようになっています。



以前、右のカテゴリーでもリンクさせていますが、
「八木山 土砂災害エリア」
を記事にしています。


他のエリアについては、
土砂災害警戒区域等指定箇所
こちらをご確認下さい。



【資料/写真 取材班N 取材班K】


八木山 宅地造成図.jpg
2度クリック・拡大



八木山エリアは、
現在のような宅地になる前は、「山」です。

動物公園付近を中心とした
「年代別・団地造成図」が上記です。

10年以上前に当方取材班が作成したものです。


1960年代から、
緑ヶ丘、西の平付近、青山付近、向山から
造成が開始されています。

以降、八木山動物公園方向に向かうように、
1970年代に大半の造成が完了しています。

当時、この資料を作るのには苦労したそうで、
10年以上前に、よく図面化しましたね。。。

今後も活用していきます。



八木山本町一丁目(1967_11).jpg



以前ご紹介しましたが、
動物公園付近、八木山本町エリアの
1967年11月の貴重写真。

鹿島建設さんが一手に引き受けていたエリアでした。


このあたりの「元々」を知っている方からすると、
変わり様は凄まじいものがあると思います。


八木山本町一丁目(1968_9)3.jpg



本町1エリアから、桜木町方向。

当時は違いますが、
現在の「マルエイ酒店」さんが、
右下に見えているでしょうか。


八木山本町一丁目より(1967_1.jpg



本町1エリアから、松が丘方向です。



広島県の土砂災害では、土砂崩れを起こした山の先の、
造成された地域にある道が川となりました。

八木山エリアでも、
少なからず土砂災害を起こしやすいエリアはあります。

広島の災害現場では、
地質が「まさ土」という質だった事が
被害を拡大させてしまいました。

青葉山・金剛沢市有林・向山・八木山エリア等は、
青葉山層,大年寺層,八木山層が発達していて、
青葉山層と大年寺層,青葉山層と八木山層との
「境界の不整合面」において、
地すべりを起こす可能性はゼロではないエリアです。

いわゆる「表層崩壊」という現象です。

想定を越えた大雨などが降ると、
特にこの可能性は上がるモノだと考えられます。



とはいえ、それを色々と考え出すと、
安心して住める場所は、無くなってしまいます。

川などの水辺のある地域は「洪水による被害」、
海辺では津波、海抜ゼロ地帯では、床上浸水など、
想定を超えた自然現象には、
何らかの被害が出てしまう場所は多く存在しています。


「人がつくり出した立地に住んでいる人」が私たち住民です。

思いもよらない事が起きる事は、あると思います。

それを想定しながら、生活する事が重要です。


広島土砂災害で犠牲になられた方々の
ご冥福をお祈り致します。



★★★



posted by 八木山取材班 at 22:30| 宮城 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 八木山放送局NET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック