2015年08月29日

地下鉄東西線と地下鉄南北線

★★★


お盆明けからでしょうか。

特に5日ほど前から最高気温が25℃を下回り、
20℃台も出ている状態があり・・
最低気温は17℃台が連発している仙台市です。

20日ほど前は、36℃に達する猛暑日が連発しましたが、
現在はピーク時と比べ最高気温が15℃近くも急降下する
という極端な気候になっています。


このまま気温が下がり続けるわけではないようですが、
「天気が悪すぎる毎日」が続いているせいでしょうか。

以前の記事で書きましたが、
最近・・「八木山だけ曇り空・・下は雨」という状況が
多いような気がします。
今日もそのような感じがありました。

あまり気にしたことがありませんでしたが、
このようなパターンもあるのですね。。。



さて、仙台市のホームページには、
11月22日に地下鉄開業イベントを実施する旨が
掲載されていましたが、
着々と開業へ近づいているようです。

何をやりたいのかが、よく分からない詳細のため、
記事を書きにくいので記載しませんが・・。

イベントは当日のお楽しみと書いてありますが、
単純に「決まっていない」ということだと思いますが・・。

昨日の8月28日は、「開業100日前」だったようです。



P1120572.jpg
東西線・八木山動物公園駅



1987年7月15日

世界で70番目、日本では9番目に開業したのが、
仙台市地下鉄・南北線です。

ちなみに日本初は1927年12月30日
東京〜浅草間・現在の営団地下鉄・銀座線の一部です。
当時は東京地下鉄道株式会社でした。

世界初は1863年1月10日のロンドンの地下鉄です。

日本は、東京の次に、
大阪・名古屋・神戸・札幌・横浜・京都・福岡と続き、
仙台は9番目でした。


当時の仙台市地下鉄がつくられたきっかけは、
様々ある中でダントツだったのは「交通渋滞」でした。
特にラッシュ時がひどい状態だったでしょうか。



9_改札口前通路(手前が2番出入口,奧が3番出入口へつながる)[1].jpg




南北線が開業した後のアンケートデータを見ると、
「長所の第1位」が
「乗り心地がよい」「疲れない」
という部分が圧倒的に多く、
「確実性」と「路線間隔」が多い状態でした。

一方で「短所」は、
「階段の乗り降りの大変さ」
「料金の割高感」
「出入り口の表示のわかりにくさ」
が多くあげられていました。


「利用対象」では、
「駅から500メートル」の範囲の利用者が圧倒的で、
3キロ以上離れると、長町南駅の対象では、
週1日以上の常時利用者がほとんどいないという、
開業2年後のアンケートでした。


特に南北線は、「若い女性利用者が圧倒的に多い」
というデータになっていて、
全体の1/3が20代女性というものでした。


反面、進まなかったのが「マイカー利用客の転換」でした。

特に、北側・泉区方向への交通量が、
開業時よりも2年後の方が「道路利用が1割増加」したという
状況まで発生し、北部方向の渋滞が緩和しませんでした。



7_改札階からバスプール口へのエスカレータと階段階段とエスカレータ[1].jpg




さらに今年開業する「東西線」と全く同じ状況なのが、
「バスの乗り継ぎ問題」です。

南北線でも「バス改編」が実施され、
「地下鉄誘導」が躊躇に発生。

以前まであったバスの減便も発生したため、
仙台市民はそれに反発。


乗り継ぎは「割高感」が発生したために、
80%の利用者が不満感を持っていました。

同様に不満が著しいのが、
「バスとの接続の悪さ」で70%を超えています。

乗り継ぎによって、地下鉄の持つ「時間短縮効果」が
完全に減殺されてしまい、
さらに乗り継ぎ料金を多く支払わされるという矛盾が
思い切り発生しているためでした。


「乗り継ぎバス」については、
「バスが不定期」になっているために不満が出ている事も
多かったようです。

地下鉄は深夜帯まで動いているのに、
乗り継ぎのバスが無い、という状態もあるようです。



本日の外観_20150310[1].jpg




南北線での不満を克服した点も多くあり、
その中の1つでは「道路網の整備」も
あるでしょうか。

地下鉄が出来るエリアには「住民が増える」
という部分が発生するため、
上記に記載した通り「渋滞が増えた」
という事例がありました。

同時にそれは、
マイカー通勤が、地下鉄へ移行しなかったという点が、
どうしても存在します。

現在までの仙台市を見ても、それは解消していません。

しかし、マイカー離れが進行しているため、
南北線が「20代女性が1/3を占めた」データから、
東西線は「20代の男女が1/3」になるかも知れません。


データを見る限り、地下鉄南北線では
「仙台市中心部のデパートへの集客」は増えたようで、
これは東西線でも見込めるのではないかと思います。

ただ、南北線の当時と違い、
マイカーによる「郊外型」になっている「時代」が、
どう影響するかという部分でしょうか。


開業が間近に控える東西線ではありますが、
全エリア対象にマイカー脱却は
難しいのではないかと思いますが、
それは開業してから2年後までのデータで
分かるのではないかと思います。

最初は、、「珍しさ」から乗りますね。

そこから続くかが、問題でしょうか。



★★★






posted by 八木山取材班 at 01:05| 宮城 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 八木山放送局NET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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