★★★
タイトルを見て、驚いた方も多いでしょう。
取材班も大変驚きました。
この情報が入ってきたのは、
数日前の、1本のメールからでした。
ありがとうございました。
即日、店舗および本部に問い合わせたところ、
「事実」との事で、ショックを受けてしまいました。
エーコープ南八木山店は、
平成27年10月31日をもって閉店致します。
クリック2度拡大
「Aコープ 南八木山店」
営業時間
10:00〜20:00
定休日 年中無休(元旦を除く)
〒982-0807
仙台市太白区八木山南一丁目3−1
Tel 022-244-0495
店舗の閉店については、
先週、店舗スタッフに伝えられたそうです。
地元在住で働く方が多い現場スタッフの方からしても、
急な告知だったようです。
当サイトには今月1日、
1本のメールを頂いたことで事態を把握しました。
本部の方から9月中旬に告知するとお聞きし、
それまでは当サイトの広報を待機してくださいと
お願いされました。
その後、いつでも出せるように
ストック記事として待機しておきました。
しかし本日、本部からの通達により、
店舗内に掲示されたことをきっかけに、
当サイトでもお知らせすることと致しました。
「エーコープ」さんというスーパーは、
昭和48年に、農協さん直接運営からスタートしています。
農協ベースのエーコープ1号店は、
昭和48年オープンの太白区の「長町店」で、
当時あった「OKスーパー」さんの向かい側にありました。
そして記念すべき2号店が「南八木山店」です。
1974年・昭和49年のことです。
オープン当時は、
店舗の半分が子供の遊び場、半分が売り場という
特殊なレイアウトになっていたそうです。
昭和50年代中盤に入り、
現在のようなレイアウトになっていきました。
現在あるエーコープさんの15拠点以上ある店舗は、
農協さんの土地をエーコープ宮城さんが
借り受ける形で営業しています。
しかし、南八木山店だけは
「エーコープ唯一の私的財産」になっており、
土地も店舗もエーコープ宮城さんの持ち物です。
店舗裏側も含めてです。
今回の「閉店」で、
買い手が付けば、何らかの形で変貌するかと思いますが、
まだ買い手はついていないようです。
昭和48年頃、
八木山南エリアの土地区画整理が完了し、
スーパーを誘致したかった整理組合でしたが、
生協さんなど、至る所のスーパーさんに断られ、
唯一手を挙げてくれたのが、当時の農協エーコープさんでした。
いわば、どこのスーパーも来てくれなかった立地・・
八木山南エリアの救世主が「エーコープ」さんという事実です。
現在でもエーコープ宮城さんのバックボーンは農協さんであり、
さらに上には農林水産省もいるので、
普通のスーパーさんとは違う「しがらみ」もあるでしょうか。
平成6年、JAの運営協議会総会にて、
「株式会社エーコープ宮城」さんでの
エーコープ店の経営一本化構想が承認されて、
関係JAと経営移行に向けてシフトされていきました。
この頃に、
現在の店舗に「改装リニューアル」されています。
エーコープ南八木山店の「一番の売り」と言って良いのが、
「矢本町」などからの「産地直送の新鮮野菜」を
置くということです。
平成7年頃から開始されているとのことですが、
これは「農家さんからの、農協JAを通さない直接販売」
という、その名の如くの「産地直送」になっています。
農家さんへ、エーコープ南八木山店スタッフが、
直接クルマと人材を出して、その日に買い付けに行き、
その日の昼前に「店舗に出す」という販売です。
最初は、農家さんでさえ「そんなの無理だ」というノリだった
そうですが、それは見事に裏切られ、
「午前中に野菜が完売する」という状況が続きました。
今では、「道の駅」などに、
お約束のように産地直送野菜がありますが、
当時では早い動きだったでしょう。
今日現在、
猛暑の影響で「野菜が急騰」という状態が各地で続発、
卵でさえご飯を食べない鶏の影響で「小ぶりの卵」という
状態になっているそうで、
小売店は野菜価格が跳ね上がり、厳しい状態です。
店舗に置かれているならまだ良いほうで、
野菜が取れないという事態から
「店舗に野菜が激減」という状態もあり、
直送エーコープさんでも、打撃があるようです。
時代の流れというものでしょうか。
いつの頃からか
「午前中で野菜は売り切れる」状態だったのが、
「午後までも残っている」という状況が出始めます。
少子高齢化の煽りを受けつつ、
八木山南エリアにも人口減少が訪れ、
さらに郊外スーパーの出店で、
「八木山住人が外のエリアに買い物に出てしまう」
という状況が発生し始めます。
現在の八木山南エリアでも、
散歩ついでの「ベテラン世代・お年寄り」の買い物風景が
多く見られており、
「買い物弱者」と言われる方々には
強い味方になっているのも「エーコープ南八木山店」さんです。
店舗スタッフの話では、
「高齢者などの地域コミュニティーの場にもなっていた」
と話しています。
このような場所が消える現実は、かなり厳しいものがあります。
ダルマ薬局、コンビニ等はありますが、
スーパーが存在しない地域になることは、かなりの打撃になります。
今回の閉店、
地域エリア・現場重視というよりも「数字」を見ての決定という
感じが強いですが、
地域に必要とされていても、
経営しなくてはいけないのが「商売」ですので、
数字が駄目になると閉店は、しかたがありません。
当サイトで訴える「地域でお金を回す」部分での、
代償とも言えるのかも知れません。
地域で買い物をしなければ、商店は消えてしまいます。
正直、チラシも看板もリニューアルも、
「経費」がかかりますので、
「売り上げが上がらない」と経費も使えません。
特にエーコープ南八木山店は、
「外からの買い物客」に対し、立地条件の都合もあり、
取り入れることが難しい現状もあります。
道路の案内看板がエーコープさんには無いので、
「エーコープさんの存在を知らない」という
観光客なども多いと思われます。
気づいていないかも知れませんが、
小規模の「農協ビル店」として上杉にエーコープさんはありますが、
路面店舗として仙台市内にあるエーコープさんは、
「八木山南店だけ」という現実です。
昭和50年以降、八木山南エリア付近では、
八木山小学校付近にあった「旧・みやぎ生協八木山店」と
「エーコープ南八木山店」との熱いバトル時代がありました。
当時の生協さんとエーコープさんは、
同じ「100坪程度の売り場店舗」だったことから、
エーコープさんの店長さんなどが毎日生協さんに行き、
この商品の価格が負けている、
醤油や飲み物を10円下げて売れ!などの、
「良い時代」だった頃がありました。
インターネットが無い時代ですので、
「足を使って仕事する」のが当たり前の時代です。
取材班の両親も、子供の頃の記憶では、
エーコープと生協で、種類を分けながら、
両方で買い物をしてました。
繁盛していた当時、
「小規模・坪面積に対しての売り上げランキング」は、
旧・みやぎ生協八木山店が、トップになっていたそうです。
小規模の敷地で売り上げを出す、という状態は、
商売にとっては、これほど効率が良いものはありません。
買い物客も、1日に2回出向く・・ということも、
珍しくはなかったはずです。
八木山エリアの方々が、
外のエリアで買い物をしていない理想的な時代です。
そういう中でも、
生協さんも旧店舗を閉店し、緑ヶ丘店と一緒にして、
「新店舗」を開店させていますが、
時代の流れ、人の好み・・その他の色々な事情で、
生協さんも苦戦していました。
生き残りが辛い時代になっていました。
「車社会になっていった」事情もあり、
昔は余裕のある家族しか存在していなかった
お母さんも運転するという
「一家にクルマ2台体制」という状態が、
「他のエリアの買い物客流出」を招いているような気もします。
昔は、お父さんがクルマを乗っていったら、
休みの日以外にクルマがなかった時代です。
そのため、昔のお母さんたちは
買い物車を引きながら、徒歩で食材を買っていました。
現在の子供を持つ世代の暮らし方・変化も、
このような閉店の原因も招いているかと思います。
「お店とお客で会話をして、商品を扱う・価格を下げる」も、
当たり前のようにしており、
「人との会話をしなくなった世代」も要因の一つと思われます。
これまで沢山の工夫を凝らし、
色々と努力していたエーコープさんがあります。
野菜もお米も、農協さんのバックボーンもあり、
充実したものがありました。
それでも、当サイトとして色々と耳にするスーパーは、
「イオン」「ウジエ」「ヨーク」「モール」「生協」
という言葉は聞きますが、
「エーコープ」さんの名前を・・・
特に若い方から聞くことはあまりありませんでした。
これは「知名度」「存在を知らなかった」
という部分もあるようです。
そろそろ、私たちの生活の中でも、
「地元にあるスーパーを活用する」という習性を、
本格的に始めなければいけないのかも知れません。
来月・・10月末に、
八木山南エリアのスーパーが消える事態は、
特に買い物弱者の方には辛い現実です。
震災のようなことが再び起きると、
苦しくなるのは、「地域」です。
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当初、今月中旬の告知を予定していたそうですが、
急ぐ必要があったのが「ポイント」等による
利用して頂いた方への配慮です。
ポイントは、来月までに使い切ってください。
スタンプラリーは10月27日が最後となっています。
友の会の新規募集については、終了です。
これつにいては、
ぜひ口コミでも広めて頂ければと思います。
せっかくのポイントが・・となる方が居ると思いますので、
来月までにとお伝え頂ければ幸いです。
全盛期、駐車場も入れずに路駐しなくてはならないほど、
混雑していた頃があります。
バスルートでもあります。
店舗内の風景も、
あと2ヶ月で・・見ることが出来なくなります。
雰囲気も、味わうことが出来なくなります。
顔なじみのスタッフさんとも会えなくなります。
スタッフさんも辛いと思います。
ここで皆さんへお願いです。
八木山南エリアの宅地造成が完了し、
昭和49年にオープンし、
約40年もの間、地域を支えてくれたスーパーさんである
「エーコープ南八木山店」です。
ぜひ、ここから2ヶ月間・・
他の地域へ流出せず、エーコープさんで買い物をして頂ければと
思います。
「恩返し」です。
以前、サンマリさんの八木山店の閉店や、
生協さんの移転がありましたが、
八木山付近には存在しているスーパーさんです。
しかしエーコープさんは、他のエリア・・
特に仙台市の外に出なければ買い物が出来なくなります。
ぜひ、買い物御礼をして頂ければ幸いです。
地域の歴史を、ひとつ失うようで寂しいです。
今後、閉店セールなどのチラシも出てくるかと思います。
その時も含め、ドンドン買い物に訪れて頂ければと思います。
そして、お店の方と会話をしてみてください。
「昭和の時代の、よき時代の買い物の仕方」を、
限られた時間ではありますが、
小規模店舗であるエーコープ南八木山店で、
再現して頂ければと思います。
スーパーは、住民同士、お店の方との、
地域コミュニティーの場です。
宜しくお願い致します。
閉店は、平成27年10月31日 土曜日です。
★★★
2015年09月03日
この記事へのトラックバック
どこのエリアでも小規模ながら一応小さいスーパーはありますから
なんか八木山エリアに対する終止符みたいな感じで寂しいです。
商品の質では長町エリアの競合店より上なんですけどね
残念です。不便さが増してより地域の過疎化が加速しかねないですね。
せめて地下鉄が日赤まで来ていたら違うのですが。
生協にいくか、長町か西多賀エリアまでいくのは徒歩ではだいぶ距離があってきつすぎます
閉店までは買い物しようと思います
仰る通り、他のエリアのスーパーよりも質は上ですね。
エリアからスーパーが消えることは異常事態で、
ひより台側にもSEIYUさんがあります。
これから新しい道路が開通し、
他のエリアからの買い物客流入も見込める最中の閉店は
大変残念です。
以前から「ヨークタウン構想」が八木山南エリアに
存在しており、地域住民の反対と、敷地確保が出来れば、
実現の可能性は秘めているかもしれません。
それ以前に、八木山南エリアの商店街の過疎化も
大変心配されます。
出来れば違うスーパーが買い取ってくれれば・・
という願いを込めたいですね。
まさか、ここまで閉店してまうなんて…。
土日などの家族が自宅にそろってる時に、よくエーコープに行った記憶が残ってます。
本当、ひより台からの橋や東西線等々、これからって時に姿が見れなくなるのは何とも悲しいです。
私はもう八木山に住んでおりませんので、お店の最終営業日まで駆けつけられませんが、最後の光景をこのブログで記事にしてもらえると嬉しいです。