2015年10月03日

八木山の高齢者無料相談所 「八木山地域包括支援センター」

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仙台市にある
「地域包括支援センター」という施設をご存じでしょうか。

高齢者の方々の生活を支援するため、
仙台市が「介護予防」や「相談窓口」などの仕事を委託した
事業所の事を言います。


仙台市から委託された企業さんになりますが、
太白区だけでも12のセンターがあります。

「中学校区」で事業所が設置されており、
八木山の他の近隣では、
愛宕・西多賀・長町・山田など、
中学校の学区内に拠点があります。


八木山エリアの松が丘、その他としては、
「愛宕センター」として向山エリアにもあります。



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【八木山地域包括支援センター・松が丘ショッピングエリア内】

022-229−0811




高齢者の方々の「無料の相談所」という書き方が、
一番わかりやすいでしょうか。


高齢者の方々だけではなく、相談をするのは、
高齢者の息子さん・娘さんの方も当然多いですね。

たとえば、東京などに出ているひとりっ子の息子さん等が、
八木山の実家に住むご両親と連絡が取れない・・
等の場合も、アプローチをかけて頂けます。

「近所の一人暮らしのおじいちゃんの姿を最近、見ない・・」
「お隣の老夫婦の家にゴミがたまって困る」など、
地域住民からの相談も受け付けています。

このパターンですと、
「警察に」という状態になる方も多いでしょう。

しかし、これは「包括支援センター」で良いのです。
センターの方が、警察と連携して対応してくれます。

「高齢者の相談窓口は、包括支援センター」です。


保健師また経験のある看護師・保健師等、社会福祉士、
介護支援専門員らが、高齢者の相談や介護予防のケアマネジメントを
行うのが、主な仕事になっています。

各専門職が相互に連携をして行動するため、
総合的な相談が可能になります。

悪質な勧誘に困っている、介護予防の為の助言や指導、
介護保険で要支援の認定を受けた方への
介護予防ケアプランも行います。

家族や地域住民の悩みや相談を、
地域包括支援センターが中心になって、
適切な機関と連携して解決してくれる・・という支援センターです。


金銭は一切取られません。

仙台市に委託された民間事業所が、
支援センターを回していますが、
その民間事業所は、仙台市から委託金が支払われています。

平たく言えば、
仙台市の税金で設置されていると言うことになります。



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今月の「包括新聞」ですが、
色々な企画を考え実施も行っています。

介護に関する相談から、高齢者虐待への対応、
介護予防事業等も実施しています。

包括新聞は、介護予防の一環の記載もありますね。


支援センターの大きなメリットは、
何かがあったときに、区役所に行って色々と手続きなどを踏む時、
役所の中でたらい回しになるときがあるはずです。

介護が必要になった高齢者の方にとって、
介護に関する相談をたらい回しにされることなく
ワンストップで対応してくれるということです。

高齢者虐待や権利擁護の相談・通報等も、
地域包括支援センターが受けることが可能なので、
弁護士や警察とも連携することによって、
虐待に対する防止や早期の対応もできるようになっています。



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取材班の仕事関係の方の話になりますが、
地方に住んでいた一人暮らしの親御さんが倒れ、
その親御さんは包括センターに色々とお世話になっていたそうで、
仕事関係の方への「倒れた」という一報は、
包括センターからだったそうです。


あくまで「無料相談所」の立ち位置ではあるのですが、
取材班が色々と話を聞く限りでは、
包括センターのスタッフさんたちが動いている内容は、
相談だけに限っていないように見えます。


明らかに、地域に必要な施設です。

特に八木山エリアも含め、高齢化がドンドン進んでいる中で、
その需要は高まる一方でしょうか。


特に知らない方も多いでしょう・・
022-229−0811

この八木山の包括支援センターの相談番号は、
24時間対応なのです。


八木山の事業所が開いていないな・・と思っても、
転送されて繋がるようになっています。

介護や医療の分野で24時間のサービスを提供する事も
地域包括支援センターの役割になります。

夜中に何かあっても、対応していただけます。



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「包括」という意味、ご存じでしょうか。

ひっくるめて、ひとつにまとめること・・を言います。

それまで住み慣れた地域で自分らしい暮らしを送り続けられるように、
「住まい」「医療」「介護」「生活支援」「介護予防」のサービスを
「包括的に」受けられるシステム。

特に「住み慣れた地域で」ということに重点が置かれています。

それには「地域力」が不可欠です。

高齢者だけでなく、その地域に住む住民のニーズを的確につかみ、
同時に地域における課題を把握し、
行政だけでなく企業やボランティア団体等が協力しあい、
その解決に向けて、地域の自主性を重んじ、
取り組みを進めていく必要があります。



極端な書き方をしますが、
いくら高齢化が増しているとしても、
地域の高齢の方が元気であれば、
地域包括支援センターは、必要ありません。

「八木山のジジイ・ババアは元気だな」

といわれる地域であれば、必要ないんです。

ただそれには、「地域のあり方」が絶対条件になり、
「暮らしやすい町」である必要があります。

生き生きと暮らせるような、そんな地域です。


ですので、
八木山南エリアのエーコープさんが今月閉店してしまいますが、
こういうスーパーは、
高齢の方に対しても必要な地元スーパーなのです。


「介護保険」というものがあります。

医療保険(健康保険・国民健康保険)に加入している40歳以上の人は、
すべて被保険者(加入者)になります。

誰もが最期まで健康でありたいと願っていますが、
高齢になると加齢による病気などにより、
寝たきりや認知症などで介護が必要になることもあります。

自分や配偶者、同居または遠くに住む親に介護が必要になったとき、
自分の力だけで、家族を支えられる自信はないでしょう。

一般的には、誰かの助けがないと無理でしょう。

そこで、40歳以上の人たちみんなで保険料を払い、
いざ介護が必要になったときでも、
最期まで自分らしく暮らせるように、
介護をする家族の経済・体力・心の負担を軽くし、
みんなで支えあおうと生まれたのが「介護保険」です。

私たちが高齢になり、
この「介護保険」を使うようになってしまったとき、
「地域包括支援センター」も相談受付を実施していますが、
「介護保険」を使わないで元気に暮らせて行けているならば、
必要はありません。

誰もが、最期まで健康でありたい・・

八木山で、最期になる1日前までピンピンとしていたい・・

そんな思いは、取材班にもあります。


そういう元気に暮らしていくために、
活力が出るような、病気もしないで元気に暮らせる・・
そういう八木山地域になっていければ良いですね。


「八木山のジジイ・ババアは元気だな」


そんな事を言われる地域になればよいですね。




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posted by 八木山取材班 at 01:52| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 八木山の 施設/交通/教育機関等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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