2017年01月02日

八木山エリア 2017スタート 「八木山の古地図」

★★★


新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

慌ただしく過ごした方、ゆっくり過ごした方、
それぞれでしょうか。

新年ということで、
まったりとご覧頂く記事から今年はスタートしたいと思います。



最新仙臺全地圖 S11_5 マップ.jpg




昨年ラストの記事で、少し前フリしましたが、
昭和11年の記録に残る貴重な「手書きマップ」

航空写真は、国土地理院などからご覧いただけますが、
手書きとなると、中々難しくなってきます。

上記のマップは、八木山橋もあり、
ベイブルースも来日した後・・八木山球場がある時代のもの。

当時の八木山エリアは、
今とは想像できないほどの「山の中」でした。

今のイメージで言えば
「金剛沢私有林だらけ」という状態だったでしょうか。

番号を振りましたが、
1番は「越路神社」2番は「動物公園駐車場入り口付近」
3番は「現在の動物公園・当時の八木山球場」です。

4番は「八木山橋」
5番を飛ばして、6番は「向山ルートの道路」になります。



最新仙臺全地圖 S11_5 マップ.jpg

名称未設定-1.jpg





当時の航空写真で見ると、こうです。

現在のレイアウトと違う部分があるので、
ちょっと混乱するのが
「5番と7番の道」でしょうか。

この5.7番は、
現在の造成された八木山エリアと比べると、
だいぶ違く見えてしまう大きな原因が「標高」です。

当時の形は、
「5.7番の間に崖があり、凹凸がある地形」になっており、
その間の高低差の推定「30メートル以上ある凹凸地形」
になっています。


名称未設定-2.jpg

名称未設定-4.jpg



この5番・7番の道・・
現在で言えば「山で造られていた道」が、
5番「松が丘・桜木町の間の道路/甘辛弁当前の道路」
7番「松が丘ショッピングプラザ前の道路」
になります。

7番は、緑ヶ丘方向へ向かう8番に繋がります。

5番は、桜木町から、現在の「宮交自動車学校」がある
二ツ沢の道路と、下りながら繋がっていきます。

これら2つの道路は「山で造られた道路」、
つまりは「切土の道路」が多く、
「昔からの道を使用して造られた道路」
ということになります。

さらに、5番と7番の間にあるエリアは、
30メートル以上の高低差がある「崖」になっており、
八木山本町/松が丘を中心としたエリアは、
切土と埋土が混在し、整地されたエリアということになります。

割合は圧倒的に「埋土・盛土」が大半です。


特に7番の道、地下鉄東西線に近いエリアの両脇は、
かなりの断崖絶壁の道だった特徴もあります。

それは、現在の地形でも見え隠れしていますが、
昔の方が地形は強烈です。

特に松が丘エリアは「現在は平らな地形」
になっているところがほとんどですが、
裏を返せば「山である八木山に平らな地形がある訳がない」
とも言え、埋土された地域という事が分かるでしょうか。



名称未設定-9.jpg



そして最後に、あまり話題に乗る事がない
「八木山エリア付近の、気になるもの」です。

上記航空写真は、
「昔の香澄町エリア・ミニストップ前の道路」です。




名称未設定-6.jpg




そして、もう一枚。

これは「断層マップ」です。

昨年、「地形」をテーマしましたが、
「断層」は「古い航空写真で判断する」ことが主です。

このことから、
香澄町エリア・・バス道路から工大グラウンド側にかけて
地形の変化がありますが、
これが「断層」という位置づけになっています。

ここに断層があると言われています。

これは、二ツ沢方向まで伸びていると推定されています。

マップの一番右の断層は、
有名な「大年寺山断層」です。



名称未設定-3.jpg



この付近は、286号線付近は「断層の密集地」であり、
近くには「長町利府断層」もありますが、
八木山から近いのは
「八木山二ツ沢断層」と「大年寺山断層」となりますが・・
実は、まだあります。



名称未設定-7.jpg




・西の平2丁目〜鈎取本町〜太白消防署
・三神峯公園一帯

を中心として、都市型断層が存在していると言われています。

実は「地盤が固い」「太白区の地震計は低い」と言われている
「太白消防署の下」には、断層があると言われています。


しかしながら、断層と地盤の強固は「別問題」なので、
断層の下だから揺れやすい・・とは意味が違い、
揺れの強さは、「地盤の固さ」に関係します。

もちろん、「その断層が震源で揺れた」となると、
かなりのものになってしまいますが、
別の震源地で発生した地震で、
断層の上だから強く揺れるわけではありません。

あくまで「地盤」なのです。



★★★

posted by 八木山取材班 at 03:32| 宮城 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 八木山放送局NET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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