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新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
慌ただしく過ごした方、ゆっくり過ごした方、
それぞれでしょうか。
新年ということで、
まったりとご覧頂く記事から今年はスタートしたいと思います。
昨年ラストの記事で、少し前フリしましたが、
昭和11年の記録に残る貴重な「手書きマップ」
航空写真は、国土地理院などからご覧いただけますが、
手書きとなると、中々難しくなってきます。
上記のマップは、八木山橋もあり、
ベイブルースも来日した後・・八木山球場がある時代のもの。
当時の八木山エリアは、
今とは想像できないほどの「山の中」でした。
今のイメージで言えば
「金剛沢私有林だらけ」という状態だったでしょうか。
番号を振りましたが、
1番は「越路神社」2番は「動物公園駐車場入り口付近」
3番は「現在の動物公園・当時の八木山球場」です。
4番は「八木山橋」
5番を飛ばして、6番は「向山ルートの道路」になります。
当時の航空写真で見ると、こうです。
現在のレイアウトと違う部分があるので、
ちょっと混乱するのが
「5番と7番の道」でしょうか。
この5.7番は、
現在の造成された八木山エリアと比べると、
だいぶ違く見えてしまう大きな原因が「標高」です。
当時の形は、
「5.7番の間に崖があり、凹凸がある地形」になっており、
その間の高低差の推定「30メートル以上ある凹凸地形」
になっています。
この5番・7番の道・・
現在で言えば「山で造られていた道」が、
5番「松が丘・桜木町の間の道路/甘辛弁当前の道路」
7番「松が丘ショッピングプラザ前の道路」
になります。
7番は、緑ヶ丘方向へ向かう8番に繋がります。
5番は、桜木町から、現在の「宮交自動車学校」がある
二ツ沢の道路と、下りながら繋がっていきます。
これら2つの道路は「山で造られた道路」、
つまりは「切土の道路」が多く、
「昔からの道を使用して造られた道路」
ということになります。
さらに、5番と7番の間にあるエリアは、
30メートル以上の高低差がある「崖」になっており、
八木山本町/松が丘を中心としたエリアは、
切土と埋土が混在し、整地されたエリアということになります。
割合は圧倒的に「埋土・盛土」が大半です。
特に7番の道、地下鉄東西線に近いエリアの両脇は、
かなりの断崖絶壁の道だった特徴もあります。
それは、現在の地形でも見え隠れしていますが、
昔の方が地形は強烈です。
特に松が丘エリアは「現在は平らな地形」
になっているところがほとんどですが、
裏を返せば「山である八木山に平らな地形がある訳がない」
とも言え、埋土された地域という事が分かるでしょうか。
そして最後に、あまり話題に乗る事がない
「八木山エリア付近の、気になるもの」です。
上記航空写真は、
「昔の香澄町エリア・ミニストップ前の道路」です。
そして、もう一枚。
これは「断層マップ」です。
昨年、「地形」をテーマしましたが、
「断層」は「古い航空写真で判断する」ことが主です。
このことから、
香澄町エリア・・バス道路から工大グラウンド側にかけて
地形の変化がありますが、
これが「断層」という位置づけになっています。
ここに断層があると言われています。
これは、二ツ沢方向まで伸びていると推定されています。
マップの一番右の断層は、
有名な「大年寺山断層」です。
この付近は、286号線付近は「断層の密集地」であり、
近くには「長町利府断層」もありますが、
八木山から近いのは
「八木山二ツ沢断層」と「大年寺山断層」となりますが・・
実は、まだあります。
・西の平2丁目〜鈎取本町〜太白消防署
・三神峯公園一帯
を中心として、都市型断層が存在していると言われています。
実は「地盤が固い」「太白区の地震計は低い」と言われている
「太白消防署の下」には、断層があると言われています。
しかしながら、断層と地盤の強固は「別問題」なので、
断層の下だから揺れやすい・・とは意味が違い、
揺れの強さは、「地盤の固さ」に関係します。
もちろん、「その断層が震源で揺れた」となると、
かなりのものになってしまいますが、
別の震源地で発生した地震で、
断層の上だから強く揺れるわけではありません。
あくまで「地盤」なのです。
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2017年01月02日
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