2025年01月18日

「八木山エリア 住宅の売却・購入事情 」  陽当たり編/地盤編


【陽当たり編】

八木山エリアは「山」です。
傾斜しているところが多いです。

平らな場所に住みたいのなら、
八木山以外にもありますね。

せっかく住むなら
「陽当たり・眺望の良い傾斜地」という
考え方もあります。
平地を求めるなら
「若林区」「宮城野区」もあります。

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そして現在の冬を見るとわかるのですが、
陽当たりのよい場所は
「雪が溶けやすい利点」があります。

八木山は、中心部と比べて標高がある分、
雪が降りやすく、積もりやすいです。


冬の八木山は
「太平洋に向いている側に玄関」があると、
陽当たりが良く、庭などの雪も解けやすいです。

以外にこの「陽当たり」という部分は、
冬には「暖かさと雪の溶けやすさ」に直結するので、
「日は、当たらないより、当たったほうが良い」
のが八木山のおすすめです。

夏になると日が当たって暑いという
デメリットも出ますが、カーテンを閉めればよいので、
冬対策を考えていたほうが良い気がします。

現在の八木山を築いたベテラン世帯も多いことで、
昨今では「雪かき文化」も厳しくなってきた
現状もあります。

仙台市除雪マップも存在していますので、
参考にしてみてください。
除雪・凍結防止をしてくれる道路は、
基本は大きい道路が中心ですが、
一部「住宅地の中に入ってくれる道路」もあるので、
この道路沿いを購入すると楽かもしれませんね。


【地盤編】

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八木山は山です。

山を切っている地盤の「地山」か、
谷や沢を埋めた「埋土/盛土」の2つに分かれます。

基本、山に平らな場所はほとんど存在しませんので、
平らな立地は「何らかの人の手」が加わった
場所が多いです。

昭和の時代に発生した「宮城県沖地震」では、
緑ヶ丘エリアの一部が崩壊、建物被害を出しました。

「東日本大震災」でも、
同じく「緑ヶ丘エリア」の一部、
「松が丘エリア、青山エリア、本町エリア」の一部で、
地盤被害が出ました。 道路亀裂などは、
ほぼ八木山全エリアで発生したでしょうか。


震災の時期は、
当サイトは毎日更新するほど記事を出していたので、
どのあたりに被害が出たのかはご覧いただければと思います。

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「仙台市宅地造成情報のマップ」の
「土砂災害危険区域図」などにあるように、
「盛土・埋土」の地域は、
何らか被害は出やすいエリアになりますが、
全てではないことだけは覚えておいてください。

盛土・埋土は、「埋めた土質」に問題があることが多く、
さらには地下に水分が入りやすいかも関係します。
宮城県沖地震の緑ヶ丘エリアは、この典型例です。

ただ一部で、
「揺れの強さ」によるものが大きいとは思いますが、
「道路亀裂」「水道管破裂」「住宅損傷」等の被害は、
東日本大震災の時にも目立ったのも事実です。

家屋がどのように建設されていたかも関係します。

昨年の元旦に発生した能登地震の家屋倒壊も、
古い家屋が中心に倒壊した半面、
倒壊しなかった家も多く存在しています。


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「八木山野球場並遊園地案内図」推定・昭和4年頃
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大昔、八木山動物公園は
あのベイブルースもやってきた「八木山野球場」でした。
その当時の貴重資料です。

現在の「八木山橋ルート」が『予定』と記載されているので、
恐らく八木山橋が完成する前の
昭和4〜8年頃の地図ではないかと推測できます。

赤く囲い、青いラインを付加しましたが、
「芦の口沢」「西二ッ沢」「東二ッ沢」の
3つの沢が存在しています。 つまりは川です。
現在は存在しておらず、
宅地開発等で埋め立てられてしまっています。
その埋められている・・が「埋土」にあたります。

「芦の口沢」が本町1丁目・本町2丁目、
「西二ッ沢」が本町1丁目・松が丘
「東二ッ沢」が本町1丁目・桜木町・長嶺
などを流れていました。

「東二ッ沢」は、現在も「二つ沢」という名前で
地名が残っています。


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比べるために並べてみました。

・航空写真
・八木山野球場並遊園地案内図
・盛土・切土図

この盛土図からもわかる通り、
赤い部分は盛土、青は切土です。

盛土図の赤い所は「沢だった場所」で
「整地するために埋めた場所」ということになります。

航空撮影では、
山になっているところ、標高が落ちているところが
ハッキリ見えているかと思います。
「恐竜山」やベニーランド、動物公園の裏側を
見てみるとイメージできるかと思いますが、
高低差の山の感じがわかるのではないでしょうか。
住宅になっていない場所が八木山に残っているので、
そんな場所を整地したのが現在の八木山なのです。

そして、
地下鉄で土地の価格が上がったエリアの下は、
「芦の口沢」「西二ッ沢」があった場所ですので、
このマップで確認できると思います。

東日本大震災当時、しばらく経ってから
八木山地域には「ボーリング調査」が入っており、
この調査が入ったエリアの大半は、
「崖だった場所」と「沢だった場所で埋めたエリア」
に調査が入りました。 最近も入ったようです。

地山の場所については、
八木山の大半はボーリングのドリルも入りにくいほどの
「硬い岩盤」があります。
そのほか「粘土質の層」も存在しています。

八木山は「地盤沈下で液状化現象」が起きるという
地域ではありません。
海などを埋め立てたわけではないからですね。

土地・家の購入の際は、
このような部分も参考にして選ぶと良いでしょうか。




posted by 八木山取材班 at 03:58| 宮城 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 八木山放送局NET | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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